平和の願い花に込め 23日にフラワーデモ

 夏の参院選に向け、平和の大切さや投票参加を呼び掛ける「武蔵小杉フラワーデモ」が23日、川崎市中原区の武蔵小杉駅周辺で行われる。200本の花や種などにメッセージを添えて沿道で配る予定で、主催団体は「このエリアには若い世代も増えている。平和について考え、日本の将来を決める大事な選挙に投票するきっかけになれば」と参加を募っている。

 1月下旬、同駅周辺で初めて行われたフラワーデモでは、チューリップとガーベラの花100本を用意。「争いは武力では解決できない」「集団的自衛権では平和を守れない」などと訴えながら、参加した約120人が花を配って歩いた。

 企画したのは、安全保障関連法に反対の市民らでつくる「小杉から平和をつなぐ会(コスカラ)」。メンバーの会社員(54)=同区=は「国会前のようなコールでは、小杉では伝わりにくいと思った。花なら受け取った人も笑顔になり、行動に関心を持ってくれるのでは」と狙いを話す。

 「花は水をかけなければ枯れる。平和も何もしなければ枯れる」「ただ願っていても何も変わらない。自分たちが政治に関わろう」。2回目となる今回は、前回より花を増やし、選挙に行って投票してもらうための言葉も投げ掛けていく。「安保法制の議論だけでなく、そもそも選挙は自分たちの暮らしを自分たちがつくっていくこと。若い人にも、日々の生活がすべて政治につながっていると知ってほしい」と訴えている。

 午後1時半からこすぎコアパークで集会を開き、駅周辺を行進する。当日参加自由。問い合わせは、同会にメール(cosukarapeace@gmail.com)で。

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