秦野市は1日、市最大の観光イベント「第75回秦野たばこ祭」を24日、25日の2日間、行事の制限や規模縮小など感染症対策を講じた上で3年ぶりに通常開催すると発表した。飲食ルールとして、出店数の削減や食べ歩きの自粛を新たに設け、安心安全な運営をしていく方針。
コンセプトは「原点回帰」。祭の基本に立ち返る「火」をテーマにした演出を展開し、市民の手で「火」をつないで盛り上げる。
24日は午後1時過ぎのオープニングパレードで始まり、はだのふるさと大使で元女子プロ野球選手加藤優さん(27)のミニライブや「ジャンボ火起こし綱引きコンテスト」などを開催。25日は「たばこ音頭パレード」やはだのふるさと大使で俳優の吉田栄作さんらによるライブステージなどが催され、午後7時半には2千発の花火が打ち上がる。
開催に向けて感染症対策を盛り込んだガイドラインを作成したほか、従来の出店数を3割超削減。間隔をとって配置し、持ち運び可能なラッピングで飲食を提供する。飲食スペースを設置し、会場内での食べ歩きは自粛してもらう。
高橋昌和市長は1日の定例会見で「非常ににぎやかで楽しいお祭り。来場者には基本的な感染症対策やマナーを守ってもらい、心に残るようなお祭りにしていきたい」と意気込んだ。