【大田原】佐良土の会社役員舘林勇生(たてばやしいさお)さん(74)、ちい子(こ)さん(74)夫妻がこのほど、蛭田の八聖山不動尊にある「北向き地蔵」を新調し、奉納した。地蔵は2011年の東日本大震災で頭が落ちて割れてしまい、地元住民が応急処置を施していた。今年に入って地域の話題となり、地元生まれのちい子さんが心を痛め、奉納を思い立った。
市によると、北向き地蔵は蛭田のほか、佐良土や湯津上などにある。北を向いて日を避けることから「火よけ」、一般的に人間は北を向いてお参りすることから「人に寄り添う」など、地域によってさまざまな理由で信仰されている。