長谷工G、東洋大の協力でDX人材育成 イノベーションによる事業モデル創出へ

(提供 日刊不動産経済通信)長谷工グループは、全社でDX人材の育成強化に向けて、「DXアカデミー」プロジェクトに取り組む。東洋大学情報連携学部学部長・教授の坂村健氏の協力でDX教育を進めて、デジタルを活用した業務改革・サービスに関する具体的な検討や提言を行う。グループ各社や各部門のDXを牽引するイノベーションリーダーの育成をグループ全社に拡大。商品・サービスの競争力強化や生産性向上で、新たな事業モデルの確立を目指す。

「DXアカデミー」では、第1弾としてグループ全役職員の約8000人が対象となる「DX意識改革プログラム」を21年11月に実施した。坂村教授の4回の動画講座でDXの本質や実践事例などを学習した。第1弾のプログラムの結果を参考として、長谷工コーポレーションと長谷工アネシスの2社の中堅・若手社員から選抜したDXリーダー社員約40人を対象に、22年4~5月に第2弾の「イノベーションリーダー育成プログラム」を実施。坂村教授らを講師として、最先端デジタル技術の動向やデータサイエンス、プログラミングの初歩スキルなどの内容を、オンラインと対面を組み合わせて講義した。

長谷工グループは、9月まで「イノベーションリーダー育成プログラム」の対象を拡大して、グループ各社から選んだ約40人に講義を行う。各社・各部門のDXを推進するリーダーを担う人材を輩出する。独自の三次元建物モデルの「長谷工版BIM」や、入居者や建物・設備の情報を一元化する「LIM」なども生かしながら、既存の事業の深化や、新しい付加価値のある事業の創出に取り組んでいく。

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