日本の秋の大型連休「シルバーウィーク」とは?

シルバーウィークはいつあるの?

シルバーウィーク」とは、その年の祝日の並び方によって出現することがある、日本の秋の大型連休のことです。シルバーウィークの期間中には、交通機関が混雑し、旅行に影響が出る場合もあります。

本記事では、シルバーウィークの日程や、混雑を避け旅行を楽しむ方法、秋に楽しめるオススメのスポットをまとめてご紹介します。

春の大型連休である「ゴールデンウウィーク」については、日本のことば事典「ゴールデンウィーク」の記事をご覧ください。

シルバーウィークは毎年あるわけではありません。9月の日本には、国民の休日が2日あり、その2つの祝日がちょうどよい並びになるとシルバーウィークが生まれるのです。

ちなみにこの2つの休日とは、第3月曜日の年配者を敬う祝日「敬老の日」、9月23日前後の「秋分の日(※1)」です。

日本では祝日に挟まれた平日は国民の祝日になるので、敬老の日と秋分の日に挟まれた平日も休日となります。

例えば敬老の日が月曜日で、秋分の日が2日後の水曜日にあたる場合には、間の火曜日も「国民の祝日」になり、土日を含めて5連休のシルバーウィークが生まれるのです。

一番最近シルバーウィークがあったのは2015年ですが、前回のシルバーウィークからは実に6年ぶりでした。次回のシルバーウィークは2026年、つまり10年後となります。そのあとは2032年2037年となるようです。

シルバーウィークの注意点と快適に過ごすためのコツ

シルバーウィーク期間は、国内在住の人々が里帰りや旅行で大移動することが考えられます。道路や列車、空港や観光地などが非常に混雑するため、移動や観光の計画を立てる際には注意が必要です。

シルバーウィーク中の移動は、どの交通手段を使っても混雑は避けられません。車やバスでの移動は渋滞に巻き込まれ、1日を無駄にするリスクがあります。

また、電車での移動であれば時間通りの到着が可能ですが、混雑で座れず、非常に疲れる可能性が高いです。

時間を無駄にせず、混雑を避けたいなら、電車の予約席を取っておくか、飛行機での移動が確実。とはいえ、人気のある期間なので金額が高くなり、早めの予約が必要です。

連休期間中は、東京から地方へ出かける人が多いため、シルバーウィーク前半は都心から地方へ向かう路線が混雑し、後半は地方から都心への路線が混雑します。この逆のパターンで計画を立てれば、それほど混雑せずに移動できるかもしれません。

また、シルバーウィークなど大型連休の最終日は比較的混雑しにくいというデータがあるようです。最終日は家でゆっくり過ごし、翌日からの生活に備えるという考え方の人が多いからでしょう。

シルバーウィークの時期のオススメスポット

日本一早い紅葉・大雪山(北海道)

シルーバーウィークの時期の9月後半というと、紅葉には少し早めの時期ではありますが、気温が早く下がる北のほうや高地ではみごとな紅葉を楽しむことができます。

大雪山の紅葉は、日本で一番早い紅葉といわれ、9月の中旬から10月の上旬までが見ごろ。ロープウェイで山の半分のところまで登り、さらにリフトで7分目まで登ることができます。

体力に自信のある人はさらに徒歩で頂上まで登り、絶景を満喫するのもよいでしょう。

温泉と合わせて楽しむ・新穂高(岐阜県)

重なり合う山々を覆い尽くす紅葉を見下ろす絶景が評判の、新穂高ロープウェイ。ロープウェイの中間駅にある露天風呂で、山々を眺めながらくつろぐのもオススメ。

往復のロープウェイ料金と温泉露天風呂入浴、飲食や買い物に使えるチケット1,500円分(1枚500円のチケットを3枚)がセットになった「さわやかパック」(大人3,900円、子ども2,900円)を購入するとおトクに楽しめます。

江戸三大まつりのひとつ・根津神社例大祭(東京都)

毎年3万人もの人が訪れる、根津神社の歴史あるまつり。伝統的な踊りである舞(まい)や、江戸時代から使われてきた神輿(みこし・祭りに使う飾りつけられた曳き車)を見ることができます。神社の広い敷地内には露店が並び、活気にあふれる雰囲気を楽しめます。

シルバーウィークの時期は、気候も良く食べ物もおいしい、旅行に最適の季節です。連休中の特殊な交通状況などを考慮して、よい計画を立てて楽しんでください。

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