関東大震災から99年…犠牲者追悼の法要 東京都が慰霊

関東大震災の発生から99年がたちました。東京・墨田区では関東大震災の犠牲者を追悼する法要が営まれました。一方、江東区の小学校では最新のテクノロジーを使って楽しみながら学ぶ防災教室が開かれました。

法要は墨田区の東京都慰霊堂で営まれ、秋篠宮ご夫妻をはじめ、遺族や武市副知事ら東京都の関係者が参列しました。前年の2021年に続き、新型コロナ感染拡大防止の観点から参列者を減らし、今年は例年の1割に満たない30人ほどでの開催となりました。大法要では関東大震災の犠牲者に加え、太平洋戦争の東京大空襲による犠牲者も供養しています。参列者の1人は「家族が3人亡くなっている。私が生きている限りお参りさせてもらう。災害がないことを祈りながら来ている」(70代女性)などと話していました。

<楽しみながら災害対策学ぶ ドローン活用した防災教室>

「防災の日」のこの日、江東区の豊洲北小学校で行われたのはドローンを活用した防災教室です。マットとブルーシートを氾濫した川に見立て、跳び箱は倒壊した建物を想定しました。児童たちはドローンを操縦して何度も方向転換を試み、人が立ち入れない危険な場所で救助を求める人を探す方法を学びました。参加した児童は「ドローンが人を救えるなんて思っていなかった、最新技術を使って命を救うのはすごくいいなと思った」「今回の授業で災害時に人の命を救えたり、そういうところでもドローンが活躍していると知って、すごいなと思った。自分も開発してみたいと思った」などと話しました。

企画の担当者は「災害時に人間が立ち入ることができないような場所にはドローンが飛んで行って、防災面でもテクノロジーを活用できるということを伝えられたらと思った」として、学習と体験を通して、テクノロジーの幅広い活用に興味を持ってほしいと話していました。

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