ユナイテッドが獲得した「最も高額なアラサー助っ人」10人

世界屈指の資金力を背景に数多のスター選手を獲得してきた近年のマンチェスター・ユナイテッド。

ここでは、最も高額な移籍金を支払ったアラサー選手たちを取り上げてみる(ローン移籍含む)。

10位 ラダメル・ファルカオ

2014年夏:760万ユーロ(10.4億円)当時28歳

移籍期限最終日となるデッドラインデイにモナコからのローンで電撃加入したコロンビア人FW。

レンタル料10億円と20億円近い給与を支払ったものの、怪我の影響で29試合4ゴールと不発に終わる。

30億円近いコストをかけたが、大失敗となり、買取りオプションは行使されずに1年で退団した。

9位 バスティアン・シュヴァインシュタイガー

2015年夏:900万ユーロ(12億円)当時30歳

バイエルンで500試合に出場したレジェンドは30歳にしてユナイテッド移籍を決断した。

だが、ルイス・ファンハール体制ではインパクトを残せず、ジョゼ・モウリーニョに監督が変わった2年目はほぼ構想外に転落。結局、35試合で2ゴールに終わり、1年半でMLSへと移籍することになった。

8位 ファビアン・バルテズ

2000年夏:1170万ユーロ(16億円)当時29歳

GKとしては小柄な体格ながら、超人的な反応速度で名を馳せたフランス代表守護神。

代表では1996年、2000年、2004年のEURO、1998年、2002年、2006年のW杯で正GKに君臨した。

ユナイテッドでも139試合に出場するなど活躍し、2度のプレミアリーグ制覇に貢献している。

引退後にはル・マン24時間レースに出場するなど、ガチのレーサーとしても有名だ。

7位 オディオン・イガロ

2020年1月:1200万ユーロ(16.4億円)当時30歳

マーカス・ラッシュフォードが背中の怪我で数カ月間離脱することになり、ユナイテッドが冬に中国から緊急補強したナイジェリア人ストライカー。

中国では週給4000万円ほどの莫大な給与を貰っていたイガロだが、その4割を放棄してまでユナイテッド行きを決断した。

夢だったユナイテッドではいきなりゴールを決めるなど奮起。ただ、最終的には23試合で5得点に終わり、1年後に退団している。

6位 クリスティアーノ・ロナウド

2021年夏、1500万ユーロ(20億円)当時36歳

18歳だった2003年にユナイテッドに加入すると、2009年に9400万ユーロ(128億円)でレアル・マドリーへ移籍するまで活躍を続けたレジェンド。

その後はユヴェントスでプレーしていたが、2021年に電撃復帰した。36歳の選手としては破格の移籍になったことも話題に。

当初はマンチェスター・シティ移籍が濃厚だったが、ライバルへの流出を阻止するためにユナイテッドが介入したとか。

5位 ロビン・ファペルシー

2012年夏、3070万ユーロ(42億円)当時29歳

アーセナルでは10番を背負うキャプテンでもあったが、悲願のタイトル獲得を叶えるために宿敵ユナイテッドへの移籍を決断した。

香川真司らとともに加入するとユナイテッド1年目でプレミアリーグ優勝を達成。自身も26ゴールを叩き出し、得点王に輝いた。

同胞であるルイス・ファンハール監督と衝突して退団する2015年までに通算105試合で58ゴールを記録。

4位 アレクシス・サンチェス

2018年1月、3400万ユーロ(46億円)当時29歳

ヘンリフ・ムヒタリャンとのトレードのような形でアーセナルから電撃移籍したチリ人FW。

マンチェスター・シティは彼の給与があまりの高額だったために獲得を断念しており、ユナイテッドでは週給6000万円以上の凄まじい給与を手にした。

ただ、45試合で5ゴールと期待外れの結果に…。退団後、本人はユナイテッド初日から加入を後悔したと明かしている。

3位 ラファエル・ヴァラン

2021年夏、4000万ユーロ(54)当時28歳

ジネディーヌ・ジダンに発掘され、10代でレアル・マドリーに引き抜かれたフランス代表DF。

360試合に出場したレアルでは4度のCL優勝も成し遂げた。昨夏に退任したジダンを追うように退団を決断すると、ユナイテッドへ移籍。

その給与は月給2億円以上にもなるが、1年目はチームの不調と自身の怪我に苦しんだ。

2位 ネマニャ・マティッチ

2017年夏、4470万ユーロ(61億円)当時28歳

ジョゼ・モウリーニョ監督が「考え方が天才」と惚れ込むセルビア代表ボランチ。

チェルシーで一時代を築いた後、恩師モウリーニョが率いていたユナイテッドに招かれた。

ユナイテッドではチェルシー時代の154試合を上回る189試合に出場。契約満了となったこの夏にモウリーニョが率いるローマへ移籍した。

エリック・テンハフ新監督はチーム内で重要な存在だった彼を引き留めようとしていたというが、モウリーニョからの誘いはあまりに強烈だったとか。

1位 カゼミロ

2022年夏、7065万ユーロ(96億円)当時30歳

あのジダンから"モンスター”として寵愛を受けたブラジル代表ボランチ。

レアル・マドリーでは336試合に出場し、CL優勝5回を成し遂げるなど多大なる貢献を果たした。

新たなチャレンジを探していたという彼は30歳にしてユナイテッド移籍を決断。CL出場権を逃したチームを救う救世主として大きな活躍が期待されている。

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なんでもレアル時代の同僚であるヴァランが移籍の説得に一役買っていたとか。

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