縄張り内で不当行為 再発防止命令 池田組幹部に岡山県公安委

岡山県公安委員会

 岡山県公安委員会は2日、指定暴力団池田組の宮沢悦夫幹部(72)=岡山市北区中央町=に、暴力団対策法に基づき、縄張り内での不当行為に関する再発防止命令を出した。

 岡山中央署によると、宮沢幹部は同市中心部で2020年10月ごろ、自らが関わる無料案内所から広告を取り下げたキャバクラの女性経営者(44)に「出しとけ言うとろうが」と求めたほか、16年1月ごろ、同じ案内所の当時の男性経営者(50)に「これまで通り頼むで」と念押しするなどしたとされる。

 同法では暴力団が縄張りとする地域で用心棒を務めたり、務める約束をしたりすることを禁じている。この項目による同命令は県内初。

 同署は7月、無料案内所の広告料名目で、みかじめ料を受け取ったとして、宮沢幹部を同市暴力団威力利用等禁止条例違反の疑いで逮捕。その後、岡山地検が処分保留で釈放していた。

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