日本電産、次期社長に小部博志副会長 関潤社長は辞任と正式発表

小部博志氏

 日本電産は2日、次期社長に小部博志副会長(73)を充てる新たな経営体制を正式発表した。9月3日付。関潤社長(61)は2日付で辞任し、永守重信会長(78)が最高経営責任者(CEO)を含めて続投する。

 日本電産は、関氏の辞任の理由について「業績悪化の責任を取るため」としている。

 小部氏は創業者の永守氏が会長専任となった2018年以降、社長では初の生え抜き。日本電産は創業メンバーで企業文化を知り尽くした小部氏を起用し、最注力する車載部門の強化を含め、事業拡大を図る。

 こべ・ひろし 職業訓練大学校卒。1973年、永守重信氏の日本電産設立に参加。84年取締役。常務、専務、副社長などを経て2022年6月から現職。福岡県出身。

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