MM線、運賃に10円加算へ 来年3月ごろから トイレ改修や車いすスペース増設などバリアフリー推進

みなとみらい線(資料写真)

 横浜高速鉄道(横浜市中区)は2日、鉄道のバリアフリー化を推進するため、2023年3月ごろから、みなとみらい線(MM線、横浜─元町・中華街駅)の旅客運賃に料金を加算すると発表した。普通券は区間に関係なく、一律10円値上げされる。子ども料金は、料金加算後の大人運賃の半額となる。

 通勤定期券は1カ月600円、3カ月1710円、6カ月3240円がそれぞれ上乗せされる。通学定期券と1日乗車券の料金は変わらない。

 今回の料金加算は、鉄道のバリアフリー化のため、乗客に負担を求める国の制度を活用。同日、同社が国土交通省に届け出た。

 同社は、加算期間の13年間で総額76億8千万円の徴収を見込み、バリアフリートイレのリニューアル、車両の車いすスペースの増設など、全額をバリアフリー設備の整備や更新に充てるとしている。

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