相模鉄道株式会社は、2022年7月28日(木)から相鉄本線さがみ野駅の改札窓口内において、自動音声認識技術を活用し、リアルタイムに字幕表示する「字幕透明ディスプレイ」を使用した実証実験をスタートしています。
「字幕透明ディスプレイ」の活用法は?
この「字幕透明ディスプレイ」は、駅係員とお客様の間に設置された透明なディスプレイを通して会話を行うものです。会話中にマイクで取得した音声は、音声認識エンジンによりリアルタイム字幕表示されます。
話し手が自動音声認識の誤認識を確認できるよう、文字起こしの結果がディスプレイの両側に向けて表示されます。透明度の高いディスプレイにより、身振り手振りと文字の両方を確認しながら会話が可能です。
外国語にも対応しており、英語・中国語などの70の言語に対し、同時通訳機能を備えています。(ただし、本実証実験では英語のみの対応となります。)
日本語の会話が難しい海外の方や、耳の不自由な方、ご高齢の方などと、より円滑なコミュニケーションが図れるようになります。
また、新型コロナウイルス感染拡大防止策のマスクや間仕切りによる、窓口における声の聞き取りにくさを改善できます。
この字幕透明ディスプレイを使用した実証実験は9月11日(日)まで行い、その後9月12日(月)から9月23日(金)までは効果検証を目的とした通常ディスプレイを使用した実証実験を行う予定です。
実際に使用した駅員からは、「耳の不自由な方にはとても有効で、案内がスムーズにいきました」と好評でした。相模鉄道は「字幕透明ディスプレイ」について、2023年の製品化を目標とし、主要な大きい駅からの導入を検討しています。「日本語のわからない海外からのお客様への対応に役立てていきたい」としています。
近未来的なデザインで、言葉の垣根も超えていく「字幕透明ディスプレイ」。今後普及し、いろいろな場面で活用されていくのが楽しみですね。