9月2日、静岡県浜松市で危険度が最も高い警戒レベル5にあたる「緊急安全確保」が一時発令されました。市内を流れる馬込川があふれるなど、静岡県西部中心に大雨による被害が広がりました。
<視聴者>
「やばい、やばい」
「まじで結構やばいよ」
<金原一隆ディレクター>
「こちらの道は車が通れないように車止めがすでにされています。振り返ると動けなくなった車も見えます。道路が広い範囲で冠水しています」
浜松市は9月2日午後1時15分、中区、東区、南区、浜北区の一部で「緊急安全確保」を発表。対象は17万2698世帯、40万8933人にのぼります。
「緊急安全確保」は5段階の警戒レベルのうち、危険度が最も高い「レベル5」です。浜松市南部では、1時間におよそ110ミリの猛烈な雨が観測され、記録的短時間大雨情報も発表されました。
<伊部桜輔カメラマン>
「浜松市浜北区です。大雨の影響で橋ギリギリのところまで増水しています」
市内を流れる馬込川では、水位が堤防ギリギリのところまで上昇しました。周辺の道路が一部、水に浸かっているということです。
<住民>
「前回もオーバーフローして水があふれたことがある」
浜松市危機管理課によりますと、2日午後6時現在で床上浸水8棟、床下浸水88棟確認されたということです。車が側溝にはまって動けなくなる車など救助要請も相次いだといいます。
浜松市の隣・磐田市でも大雨の影響があり、1時間雨量で95.5ミリを観測し、観測史上最大を記録しました。
市内にあるヤマハスタジアムの周辺で撮影された映像には、まるで水道管が破裂したかのような勢いの水しぶきが映っていました。
<山本太朗記者>
「磐田市の城之崎に来ています。この辺り一帯、大雨のより冠水しています。こちらでは、車が水に浸かってしまっていて、止まっています」
道路沿いにある介護施設の周辺では、あっという間に水が溢れてしまったということです。
<介護施設の職員>
Q.水はどれくらいまできましたか?
「ここのゴミが見えるところまできた」
Q.どれぐらいの時間で?
「10分か15分くらいで一気に上がってきた。怖かったですね」
一方、東名高速道路でも。
<山本太朗記者>
「大雨により、袋井のインターが閉鎖になっています」
東海道新幹線や東海道線でも運転を一時見合わせるなど、交通機関にも影響が出ました。静岡県によりますと、けが人などの被害は報告されていないとうことです。