9月2日、2022年FIA F2第12戦ザントフォールトの公式予選がオランダのザントフォールト・サーキットで開催され、フェリペ・ドルゴヴィッチ（MPモータースポーツ）が最速タイムを記録し、決勝レース2のポールポジションを獲得した。ホンダ＆レッドブル育成の岩佐歩夢（ダムス）は5番手。佐藤万璃音（ビルトゥジ・レーシング）は15番手で予選を終えている。
FIA F3の公式予選終了後の現地時間15時（日本時間22時）、気温25度、路面温度37度というコンディションのもと、30分間の公式予選はスタートを迎えた。
抜きにくいザントフォールトが舞台ということもあってか、各車最初のアタックで続々と好タイムをマーク。セッション開始6分のところでシリーズランキングトップのドルゴヴィッチが1分21秒760を記録。しかしその直後、公式練習で最速タイムをマークしていたジャック・ドゥーハン（ビルトゥジ・レーシング）が1分21秒760をマークしてドルゴヴィッチを0.155秒上回り、暫定トップにおどり出る。
そんななか、セッション開始8分20秒のところでテオ・プルシェール（ARTグランプリ）がターン3進入でバランスを崩しクラッシュ。プルシェールは無事だったが、これによりセッションは赤旗中断となる。この時点で岩佐は1分22秒228で9番手、佐藤は1分23秒304で20番手につけていた。ターン3アウト側のスポンジバリア修復のためセッション中断は約14分間に及び、現地時間15時23分（日本時間22時23分）に再開を迎えた。
残り18分のところで岩佐が1分21秒840をマークし0.080秒差の2番手に浮上。しかし、ドゥーハンもその直後に1分21秒487と自己ベストを更新し、岩佐に0.353秒差とギャップを広げる。
セッションも折り返しの15分を経過すると、各車ニュータイヤを投入。岩佐は入念なウォームアップランを経て、残り9分のところで再びアタックに入ると、セクター2で全体ベストを更新し、1分21秒404で暫定トップに浮上する。
しかし、その直後にリアム・ローソン（カーリン）、ローガン・サージェント（カーリン）、ドゥーハンらがタイムアップを果たし岩佐は7番手に後退。さらにドルゴヴィッチは1分20秒713という脅威的なタイムをマークし首位に浮上する。
残り6分を切ったところで岩佐は再度アタックに入るとセクター1で自己ベストを更新。セクター3でトラフィックに引っかかるも1分21秒243をマークし、トップのドルゴヴィッチから0.5秒遅れの暫定5番手に。
その直後、レッドブル育成のユアン・ダルバラ（プレマ・レーシング）がセクター3で単独スピンを喫し、このセッション2回目の赤旗が掲示され、セッションは残り3分57秒を残して再び中断された。
セッションは約9分の中断を経て現地時間15時49分（日本時間22時49分）に再開を迎えたが、多くの車両はコースインせず。その後もドルゴヴィッチのタイムを上回る車両は現れず、そのままセッションは終了。ドルゴヴィッチが最速となり、決勝レース2のポールポジションを獲得した。2番手にドゥーハンが、3番手にサージェントが続いた。岩佐は5番手、佐藤は15番手で予選を終えている。
決勝レース1のスターティンググリッドは予選トップ10がリバースグリッドで決定され、予選で10番手タイムを記録したクレモン・ノバラック（MPモータースポーツ）がポールを獲得。岩佐はレース1を6番手からスタートを迎えることとなった。
2022年FIA F2の第12戦ザントフォールトのレース1は、日本時間4日0時（現地時間3日17時）から行われる。
■FIA F2第12戦ザントフォールト予選 結果（暫定）
Pos. No. Driver Team Time
1 11 F.ドルゴヴィッチ MPモータースポーツ 1’20.713
2 3 J.ドゥーハン ビルトゥジ・レーシング 1’20.939
3 6 L.サージェント カーリン 1’21.241
4 20 R.フェルシュフォー トライデント 1’21.242
5 17 岩佐歩夢 ダムス 1’21.243
6 5 L.ローソン カーリン 1’21.281
7 1 D.ハウガー プレマ・レーシング 1’21.347
8 8 J.ビップス ハイテックGP 1’21.443
9 7 M.アームストロング ハイテックGP 1’21.454
10 12 C.ノバラック MPモータースポーツ 1’21.559
11 9 F.ベスティ ARTグランプリ 1’21.580
12 25 A.コルデール ファン・アメルスフォールト・レーシング 1’21.619
13 22 E.フィッティパルディ チャロウズ・レーシング・システム 1’21.733
14 16 R.ニッサニー ダムス 1’21.738
15 4 佐藤万璃音 ビルトゥジ・レーシング 1’21.923
16 10 T.プルシェール ARTグランプリ 1’21.984
17 2 J.ダルバラ プレマ・レーシング 1’22.007
18 24 D.ベックマン ファン・アメルスフォールト・レーシング 1’22.075
19 14 O.コルドウェル カンポス・レーシング 1’22.084
20 21 C.ウィリアムズ トライデント 1’22.122
21 15 R.ボシュング カンポス・レーシング 1’22.399
22 23 T.カルデロン チャロウズ・レーシング・システム 1’23.113
