こんにちは、ライターの金山ユミです。キャンプの夜に雰囲気をグッと盛り上げてくれる「オイルランタン」。小物ギアに凝り始めるとキャンプはもっと楽しくなります。本記事では、脱・初心者のステップアップにもおすすめな「オイルランタン」をピックアップ。意外とお手頃にゲットできるので、ぜひお気に入りを見つけてくださいね!
キャンプシーンを盛り上げてくれる!オイルランタンの魅力をチェック
「オイルランタンって上級者向けじゃない・・・?」そう考える初心者の人もいるかもしれませんよね。
オイルランタンの扱いに難しいことはほとんどなく、コツさえ掴めばとっても簡単!
まだ持っていない人もきっと欲しくなる、オイルランタンの魅力を紹介します。
オイルランタンの魅力【1】キャンプで映える!オシャレなデザイン
オイルランタンはLEDランタンやガスランタンにはない、オシャレなデザイン性が魅力のひとつ。
実際に明かりを灯すと、ホヤ(ガラス)の中の小さな火に癒やされます。
オイルランタンの中でも最もメジャーなものが「ハリケーンランタン」と呼ばれるタイプ。レトロな見た目が無骨なのに、どこかかわいいですよね。
使い込むほどに味が増すオイルランタンは、キャンプの雰囲気をグッと盛り上げてくれるアイテムです。
オイルランタンの魅力【2】所有欲をくすぐる!程よい手間感
オイルランタンはLEDランタンに比べると、メンテナンスに少し手間がかかります。
しかし、芯を取り替えたり、煤(すす)の掃除をしていたりするうちに、どんどん愛着が湧いてきますよ。
使い込んだ愛用のランタンは、手放せない大切なキャンプギアのひとつになるはずです。
ギア好きの人なら、手間のかかるメンテナンスも込みで楽しめますよね。
オイルランタンの魅力【3】高コスパ!低燃費でお手頃
オイルランタンの燃料は、灯油とパラフィンオイル。どちらも電池やガスに比べとっても低コスト。
防虫ハーブオイルを使えば、虫除けにもなる嬉しい効果も。
明るすぎない光は一晩中点けていられるので、常夜灯としてもおすすめです。
オイルランタンの本体は、人気のもので1,000円台からお手頃に手に入りますよ。
オイルランタンには種類がある!キャンプスタイルに合わせた選び方を解説
オイルランタンは歴史が古く、さまざまな製品があります。
初心者さんの中には「どんな製品を選べばいいのかわからない」人もいますよね。
そこで、オイルランタンを選ぶときの基準となる、それぞれの種類について分かりやすく解説します。
オイルランタンの選び方【1】形状
キャンプの持ち出しにおすすめするオイルランタンには「ハリケーンランタン」と「テーブルランタン」があげられます。
キャンプに最も適しているのは「ハリケーンランタン」ですが、使い方によっては「テーブルランタン」も雰囲気がバツグンですよ。
1. ハリケーンランタン
特徴
- 台風のような強風でも消えないといわれる高い防風性能
- 加圧式と非加圧式のものがある
- メンテナンスに手間がかかる
おすすめなシーン・スタイル
- 風が強い場所でのキャンプにぴったり
- ナチュラルや無骨なテイストのキャンプスタイルにピッタリ
キャンプなど屋外でメインに使用するなら、ハリケーンランタンがおすすめ。
ハリケーンランタンには、燃料に圧力を加える加圧式のものもあります。加圧式のものは非常に明るく、メインランタンとして使用可能。
マントルの「空焼き」や、燃料を気化させる「ポンピング」といった手間がかかりますが、これらを楽しめる人には格好のランタンです。
非加圧式のものは初心者さんにも扱いやすく、セカンド照明として最もおすすめのアイテムです。
2. テーブルランタン
特徴
- ガラスや真鍮などを用いたおしゃれなデザインのものが多い
- 燃料に加圧しない非加圧式で手間がかからない
- デリケートで持ち運びに気を使う
おすすめなシーン・スタイル
- 室内でも使用したいなら「テーブルランタン」
- 落ち着いた雰囲気のキャンプスタイルにおすすめ
それほど風に強い構造はしておらず、加圧式のランタンに比べると明るさは落ち着いています。
しかし、暖色の穏やかな明かりがテーブルの雰囲気をワンランクアップさせてくれるアイテムです。
オイルランタンの選び方【2】燃料
オイルランタンに使える燃料は、灯油とパラフィンオイルがあります。
初心者の人や女性におすすめなのは、です。
1. 灯油
特徴
- パラフィンオイルの約10分の1の価格で入手が容易
- 独特の臭いがあり、燃焼時には煤(すす)が発生するのがデメリット
おすすめなシーン・スタイル
- ランニングコスト重視なら灯油
2. パラフィンオイル
特徴
- 煤がほとんど発生しないため、手入れの手間がかからない
- 引火点が95℃以上と灯油(引火点40℃)よりも高く、揮発性も低いことから、初心者の人でも使いやすい
おすすめなシーン・スタイル
- 手入れのしやすさ重視ならパラフィンオイル
- 燃焼時に色がつくタイプやアロマの香りなどのバリエーションで楽しめます
- 虫除け成分が入っているものであれば、蚊や虻に悩まされがちな夏場のキャンプで重宝します
※ガソリンが燃料になるランタンは「ガソリンランタン」として別の種類になり、有名なメーカーとしてはColeman(コールマン)が挙げられます。
【コールマン/ワンマントルランタン】
コールマン/ワンマントルランタン
サイズ:約16x31(h)cm
重量:約1.4kg
タンク容量:約590cc
燃焼時間:約7.5~15時間
使用燃料:ホワイトガソリン
オイルランタンの選び方【3】容量
オイルランタンは、タンクの容量で燃焼時間に違いがあります。
タンク容量による大まかな燃焼時間の違いは以下のとおり。
- 300ml(約20時間程度)
- 500ml(約24時間程度)
- 900ml(約25時間程度)
1泊2日のキャンプであれば、300mlの製品で燃料切れの心配もなく対応できるでしょう。
容量に比例して芯も太さもアップするので、大きいものほど明るいランタンになります。
オイルランタンの選び方【4】芯
オイルランタンの芯は3種類あります。
- 平芯
- 巻き芯
- 棒芯
それぞれ芯に太さのバリエーションがあり、太くなるほど明るくなります。
初心者さんは、メジャーな平芯の4分芯(12mm)・5分芯(15mm)・7分芯(21mm)を選んでおけば失敗しないでしょう。
シーンやスタイルにあったものを選ぼう!キャンプにおすすめのオイルランタン10選
豊富なバリエーションで選ぶ楽しみもあるオイルランタン。
人気の高い定番から人とカブらない個性的なアイテムまで、おすすめのランタンを10個紹介します。
扱いに自信のない初心者さんでも使いやすい製品もありますよ。
1. 雰囲気バツグンの定番!迷うときはコレ!「フュアーハンド/BABY SPECIAL 276 」
ハピキャンライターの中でも人気の高い、超・定番オイルランタン「BABY SPECIAL 276 」。
ドイツの老舗メーカー「FEUERHAND(フュアーハンド)」の人気アイテムです。
オイルタンクのパッキンが紙製という弱点はあるものの、初心者でも扱いやすく長く愛用できる手放せないキャンプギアになるでしょう。
フュアーハンド/BABY SPECIAL 276
- サイズ:15cm×26cm
- 重量:480g
- タンク容量:340ml
- 燃焼時間:燃焼時間:約20時間(灯油使用時)
- 明るさ:5W
- 使用燃料:灯油・パラフィンオイル
- 材質:ガルバナイズドスチール
- 芯の種類:平芯
2. レトロかわいいビンテージ風ランタン「デイツ/DIETZ D78」
アメリカ・ニューヨーク「DIETZ」のロゴが特徴的なオイルランタン。
同社の「デイツ80」も人気ですが、1泊のキャンプには本製品のサイズ感がおすすめ。
上記の「フュアーハンド」と並び人気の定番製品で、オイルランタンを購入するときに「フュアーハンドかデイツかで迷う」という人も多いのではないでしょうか。
デイツ/DIETZ D78
- サイズ:15×13×26.5cm
- 重量:約 470g
- タンク容量:340ml
- 燃焼時間:20時間
- 使用燃料:灯油・パラフィンオイル
- 明るさ:約 7CP
- 材質:鉄・ガラス
- 芯の種類:平芯
3. さすが鹿番長!付属品が充実して使いやすい◎「キャプテンスタッグ/オイルランタン(中)」
キャプテンスタッグのオイルランタンは、サイズ展開が(大)(中)(小)の3パターン。
安定的な明るさが得られる(中)サイズが1泊のキャンプに活躍します。
キャプテンスタッグらしく、消耗品やシェードなど付属品のバリエーションも豊富!
「ケースも全て同メーカーで揃えたい」人におすすめです。
キャプテンスタッグ/オイルランタン(中)
- サイズ:160×120×250mm
- 重量:370g
- タンク容量:200ml
- 燃焼時間:14時間 ※燃焼条件により異なります。
- 使用燃料:灯油・パラフィンオイル
- 材質:本体 鉄(銅めっき)、ホヤ ガラス
- 芯の種類:平芯
4. バンドック好きな人におすすめ!「バンドック/オイルランタンBD-277」
光沢のあるメッキの色合いがキレイな「バンドック」のオイルランタン。
タンク容量が200mlの小ぶりなオイルランタンでも、しっかりとした明るさがあります。
オイルランタンにチャレンジしてみたい初心者さんもおすすめな、お手頃価格で手に入るランタンです。
バンドック/オイルランタンBD-277
- サイズ:/W16x12xH25cm
- 重量:約400g
- タンク容量:200ml
- 燃焼時間:約14時間
- 使用燃料:灯油・パラフィンオイル
- 材質:スチール(クロムメッキ)・ガラス
- 芯の種類:平芯
5. シンプルな日本メーカーがいい人はこれ!「カメヤマキャンドル/オイルランタン」
「カメヤマローソク」でおなじみの日本の老舗メーカー「カメヤマ」のオイルランタン。
コンパクトでロゴの入っていないシンプルなデザインが好みの人も多いのではないでしょうか?
安心の日本メーカーを選びたい人におすすめ。
カメヤマキャンドル/オイルランタン
- サイズ: W150×L115×H270mm(フック含む)
- 重量:340g
- タンク容量:200ml
- 燃焼時間:約15時間
- 使用燃料:灯油・パラフィンオイル
- 材質:鉄・ガラス
- 芯の種類:平芯
6. 加圧式!メインランタンにもなる憧れの製品「ペトロマックス/HK500」
メインランタンとしても使える、500CP(約400W)の明るさがある加圧式ランタン。
ドイツ「petromax(ペトロマックス)」の人気定番製品です。
事前準備やメンテナンスに手間がかかるので、初心者さんには若干ハードルの高いアイテム。
しかし、多くのキャンパーが憧れる高級感のあるクラシカルなデザインは、世代をわたって愛用できる製品です。
ペトロマックス/HK500
- サイズ:φ 17 × 40cm
- 重量:2.4kg
- タンク容量:1L
- 燃焼時間:約8時間
- 使用燃料:灯油・スターケロシン
- 材質:真鍮
- 芯の種類:マントル
7. 洗練されたデザイン!オシャレで高品質な「ホルムガード/Hurricane lantern」
デンマーク王室御用達のガラスブランド「HOLMEGAARD」のアウトドア用ランタン。
他にはないオシャレなデザインとクオリティの高い吹きガラスで、高級感のあるアイテムです。
明るさや使い勝手は、キャンプよりもベランピングにぴったり。洗練されたデザインが所有欲を満たしてくれます。
ホルムガード/Hurricane lantern
- サイズ:H33.1cm
- 燃焼時間:約5,000時間
- 使用燃料:リキッドキャンドル・灯油・パラフィンオイル
- 材質:ガラス・天然皮革、ステンレス
- 芯の種類:棒芯(グラスファイバー)
8. インテリアにも◎レトロかわいい「スタガー/クラシック・アンティーク」
ポーランドのオイルランプ工房「STAGAR」のアンティークランプ。
ころんとしたコンパクトなデザインに、レトロな雰囲気がかわいいですよね。
ディナーテーブルの上でもジャマにならないサイズ感で、食卓をパッと華やかにしてくれます。
インテリアとしてもおすすめ。
スタガー/クラシック・アンティーク
- サイズ:7×7×14cm
- タンク容量:80ml
- 燃焼時間:約16時間
- 使用燃料:レインボーオイル
- 材質:真鍮・ガラス
- 芯の種類:棒芯
9. 人とカブらないこだわりのランタンはこれ!「イートーマス&ウィリアムズ/GOLD Miners Lamp」
マイナーズランプ(別名:カンブリアンランタン)と呼ばれる、水筒のような形が特徴的な炭鉱用ランタン。
「E.Thomas & Williams」の製品は、本体が真鍮でできているため、頑丈で経年劣化が楽しめるアイテムです。
しかし、ハリケーンランタンよりもメンテナンスに手間がかかること、明るさも落ちることから、キャンプ場であまり見かけることはありません。
人とカブらないギアがいい人、ギアにこだわりたい人におすすめです。
イートーマス&ウィリアムズ/GOLD Miners Lamp
- サイズ:26×12cm
- 重量:1300g
- タンク容量:150ml
- 燃焼時間:10時間
- 使用燃料:灯油・パラフィンオイル
- 材質:真鍮・ガラス
- 芯の種類:平芯
10. アレンジできる!控えめな明かりがキレイなキャンドルランタン「ユーコ/キャンドルランタン(ブラス)」
アメリカの「Industrial Revolution」の定番製品「UCO」のキャンドルランタン。
オイルランタンへDIYする人も多い人気のアイテムです。
軽量なアルミ製の製品もありますが、ずっしりとした高級感のある真鍮製のデザインがオシャレ。
ハリケーンランタンと比べると明るさは落ちますが、香りのあるキャンドルを使用したり、室内で使ったりとさまざまな楽しみ方ができます。
ユーコ/キャンドルランタン(ブラス)
- サイズ:16.5×(径)5cm
- 重量:250g
- タンク容量:キャンドル最大3本
- 燃焼時間:約9時間
- 使用燃料:キャンドル
- 材質:ブラス、ガラス
- 芯の種類:キャンドル
オイルランタン初心者さんは非加圧式の「ハリケーンランタン」から始めてみよう
オイルランタンがあると、テントサイトの雰囲気がグッとよくなります。
非加圧式のハリケーンランタンは、LEDランタンに比べ光量は落ちるのでメインランタンには向かないものの、低コストで導入できキャンプの楽しみのひとつになりますよ。
扱いも簡単&見た目以上にしっかりしているので、初心者さんでも気負わずに扱えるのでおすすめです。
筆者は、初心者の頃に蚤の市で見つけたオイルランタンを使用していますが、焚き火をするには暑い夏のキャンプに持ち出しています。
長く愛用できるオイルランタンは、手放せないキャンプギアになるでしょう。
ぜひ、お気に入りの製品を見つけて下さいね。