長崎IRの資金調達 スイス金融大手が融資へ

 長崎県が佐世保市のハウステンボス(HTB)への誘致を目指すカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の資金調達について、県は2日、スイス金融大手クレディ・スイスが融資の意向を示していると明らかにした。
 県議会観光・IR・新幹線対策特別委員会で、小林克敏委員(自民・県民会議)の質問に、小宮健志IR推進課長が答えた。
 長崎IRは総額約4383億円の資金調達を計画。県はIR事業者が出資企業や金融機関から計5千億円超のコミットメントレター(出資・融資の意思表明書)などを集めているとするが、企業名は公表していない。
 小林委員は「大手金融機関はクレディ・スイスではないか」とただし、小宮課長は「(同社の)レターを確認している」と認めた。このほか、米金融大手キャンター・フィッツジェラルドやカナダの投資会社クレアベスト・グループも協力する意向があると説明した。
 また、HTBが香港に拠点を置く投資会社PAGに売却されることについて、大石賢吾知事が8月29日、PAGジャパンの伊藤宏一共同代表とオンラインで面会したと報告。HTBからIR用地を購入する契約に影響はなく、IRの事業に協力する考えで一致したとした。


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