日本酒飲み比べ「こんてな酒場」 県越え日本酒発信 長野県の若手酒蔵 フルサットで催し

 長野県の若手酒蔵5蔵による飲み比べイベント「こんてな酒場」が3日、上越妙高駅西口の商業施設「フルサット」で開かれた。計10種の日本酒が用意され、訪れた人がじっくりと味わっていた。

長野県の若手酒蔵5蔵による日本酒飲み比べイベント。オリジナル酒とお勧めの計10種を味わった

 フルサット内に今春オープンしたコワーキングスペース「フルサットアップス」でのチャレンジ企画。昭和59年生まれで長野県の酒造跡取り、5人でつくる信州59年醸造会、通称「59醸」(ごくじょう)が新潟県での初イベントとして開いた。
 毎年テーマを変えて造る同ユニットのオリジナル日本酒「59醸酒」と各蔵お勧めを冷酒で提供。月1回のお土産フェア、マルシェなども開き、家族連れからグループまで多くの人が訪れた。上越市北城町1から夫婦で参加した50代女性は「最近はコロナ禍で旅行に行けず、久しぶりに長野のお酒を楽しめた」と笑顔で話した。
 「59醸」代表の村松裕也さん(38、角口酒造店)によると、長野の日本酒は地域ごとに味わいが大きく異なるのが特徴。県内一の辛口の隣で甘口、その隣は花から採取した酵母を使用など、地域に合った酒が各地にあるという。「長野でもコロナ禍でお酒を楽しむイベントが減っている。県境同士、酒蔵同士でのつながりを生かし、県を越えて魅力を発信したい」と話した。

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