ゆるキャラ「いたくらけいと」 バス車体にラッピング 通園通学を見守り 認知度向上へ第一歩 板倉まちづくり振興会

 板倉まちづくり振興会はこのほど、同区をイメージしたゆるキャラ「いたくらけいと」を、保育園の送迎バスや、児童生徒が通学に利用するバスの車体にラッピングした。「行ってらっしゃい」「お帰り」と、子どもたちの通園通学を見守る姿は大人気で、地域の魅力を上越市内外に発信する「インフルエンサー」としての第一歩を踏み出している。
 けいとは令和3年度、同振興会が地域活動支援事業を活用し制作。区内の小学生のデザイン画を基に、今年3月に誕生した。
 けいとのキャラクター設定は、同区特産のコメにちなみ「おにぎりの妖精」。体はご飯で、茶わんの帽子をかぶり、肩にかけたかばんの中には同区の名産が入っている。
 ラッピングを施したのは、上越市立いたくら保育園の送迎バス2台と、スクールバスに一般利用客が混乗する市営バス2台。
 ラッピングは先月30日に完成。園バスはオリジナルデザインに変化を加え、けいとが黄色い園帽子をかぶったり、手を振ったり、笑顔でウインクしたりしている。園児は歓声を上げ、「いたくらけいとっていうんだよ」などと保護者に紹介しているという。

笑顔で手を振るけいとがデザインされた、いたくら保育園のバス

 一方、板倉小のおよそ60人の児童が通学に利用する、区内2路線を走る市営バス2台には、側面に風船を持ったけいとをデザイン。

「いたくら」と書かれた風船を持ったけいとがデザインされたスクールバス

 宮嶋方面のバスを利用する山﨑倫果さん(4年生)は「かわいくて、出迎えてくれる感じがしてうれしい」、山部方面の宮越咲ノ慎君(6年生)は「けいとがデザインされているとバスが目立ち、注目されているよう」と喜んだ。
 板倉まちづくり振興会の中澤健一事務局長は、園児や児童の反応に「やったかいがある」と笑顔を見せた。「けいとはみんなの思いが形になったキャラクター。今後も缶バッジなどのグッズを作り、認知度向上を図っていく」と話している。

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