福井県の福井市中央公園をメイン会場とする野外音楽祭「ワンパークフェスティバル」が9月3日、開幕した。初日は人気バンド氣志團(きしだん)など20組が登場。午後からは時折強い雨が降るあいにくの空模様となったものの、まちなかを音楽の魅力に包む圧巻のパフォーマンスを県内外のファン約4000人(主催者発表)が堪能した。
2019、21年に続き3回目の開催。羊文学や七尾旅人など人気アーティストが次々とステージに上がり、聴衆は思い思いに体を揺らしたり、曲に合わせて手を振ったりして楽しんだ。富山市から初めて訪れたという女性(39)は「Awichのパフォーマンスが最高だった。食や物販などの魅力がコンパクトに詰まっていて、長いコロナ禍のストレスも発散できた」と話した。
⇒福井への特急ストップでファン嘆きのツイート
この日のトリを務めた氣志團は午後8時ごろ登場。「One Night Carnival」など人気のナンバーを披露し、聴衆を大いに沸かせた。
会場では、県内外のミシュランガイド掲載店などが福井の食材を使ったカレーやソフトクリームなどを販売。眼鏡や越前漆器など物販工芸ブースも盛況で、福井の魅力を発信した。
キッズエリアが充実しているのもフェスの特徴で、家族での来場も目立った。東京都から親子4人で訪れた男性(40)は「子どもたちが楽しめるコンテンツが多く、いい思い出になった」と話していた。
最終日の4日は、東京スカパラダイスオーケストラやペトロールズなど23組が出演。県農業会館前や県庁前広場には、食のブースが並ぶ無料ゾーンがあり、活気あふれるフェスの魅力を感じることができる。午前9時半開場。当日券の販売は1人1万1000円。