不死のクラゲが人間の老化防止の手掛かりに!? “若返り”のナゾ解明へ

「死なない」クラゲが、人間のアンチエイジングの一助となる可能性を秘めていることが分かってきた。スペインのオヴィエド大学が、有性生殖後、未成熟の状態へと繰り返し“若返る”ことができる唯一のクラゲでべニクラゲの一種であるTurritopsis dohrniiの遺伝地図を作成した。老化についての研究に役立つことが期待されている。

嚢胞(のうほう)に逆戻りし再度成長を繰り返す能力は、この種が捕食者から逃れるためのものとされている。

生物の時間を逆戻り、つまり“若返り”させるという細胞の可塑性についてのカギと限界の理解につながり得るとの可能性がある。フロリダ海洋学会のクラゲ専門家、モンティ・グラハム氏は今回のオヴィエド大学の研究についてこう分析している。

「このクラゲを増殖させてスキンケアクリームを作ろうとはなりません。継続する価値のある新たな分野の研究論文の1つであるとは思います」

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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