台風11号、沖縄本島と久米島に最接近 県全体で3750世帯が停電 宮古島市で道路標識が倒れる(9月4日正午) 

 大型で強い台風11号は4日正午現在、久米島地方や沖縄本島地方に最接近している。石垣島地方は昼過ぎまで、宮古島地方と久米島地方は夕方まで暴風警報が続く見込み。本島地方には大雨、洪水警報が出ている。沖縄電力によると、午前11時現在、宮古島市を中心に県全体で3750世帯が停電している。宮古島市では強風で道路標識が倒壊し、県道をふさいでいる。
 気象庁によると、最大瞬間風速は宮古島市鏡原で40.1メートル、渡嘉敷村で39メートル、久米島町北原で33.4メートルを観測した。大雨にも警戒が必要で、5日正午までの24時間に予想される雨量は、多い所で九州南部180ミリ、沖縄地方、奄美地方、四国地方150ミリ、九州北部地方120ミリとなっている。
  台風は4日午前11時には宮古島の北北西約180キロの海上にあって、1時間におよそ15キロの速さで北へ進んでいる。中心の気圧は950ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は40メートル、最大瞬間風速は60メートル。中心の東側240キロ以内と西側165キロ以内は風速25メートル以上の暴風域、中心から半径650キロ以内は風速15メートル以上の強風域となっている。今夜には非常に強い勢力となり、、東シナ海をさらに北上する見込み。

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