台風11号は、再発達し、4日（日）午後には非常強い勢力となり、東シナ海を北上している。沖縄地方では4日夜のはじめ頃にかけて、中国地方では6日（火）は暴風に警戒し、九州北部地方では6日は暴風に厳重な警戒が必要。沖縄地方では5日（月）にかけ、九州では5日から6日にかけてうねりを伴った高波に厳重な警戒が必要だ。また、西日本や沖縄地方では、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫にも厳重な警戒が必要となる。
6日（火）には九州へ接近
大型で非常に強い台風11号は、4日午後4時には久米島の西北西約240キロにあって、1時間におよそ20キロの速さで北へ進んでいる。中心の気圧は945ヘクトパスカル、中心付近の最大瞬間風速は60メートルで、暴風域を伴っている。 台風は、5日にかけて東シナ海をやや発達しながら北上し、次第に進路を東よりに変えて、6日には九州へ接近し、その後日本海を北北東に進む見込み。 また、前線が黄海から日本海へのびていて、前線は5日にかけて北日本へのびる見通し。前線に向かって太平洋高気圧の縁を回る暖かく湿った空気や台風からの暖かく湿った空気が流れ込むため、西日本から東日本を中心に大気の状態が非常に不安定となりそうだ。
暴風・高波
台風11号の影響により、沖縄地方では非常に強い風が吹き、猛烈なしけとなっている所があり、5日にかけて続く見込み。台風の北上に伴い、西日本では6日は猛烈な風が吹き、5日から6日にかけて猛烈なしけとなる所がある見通し。沖縄地方では4日夜のはじめ頃にかけて、中国地方では6日は暴風に警戒が必要。九州北部地方では6日は不要不急の外出を控え、屋内では窓から離れるなど暴風に厳重な警戒が必要。 また、沖縄地方では5日にかけて、九州では5日から6日にかけて、うねりを伴った高波に厳重に警戒し、奄美地方や中国地方でも、うねりを伴った高波に警戒が必要だ。
高潮
沖縄地方、西日本では、台風の影響で潮位が高くなり、海岸や河口付近の低地では、浸水や冠水のおそれがある。5日から6日は高潮に注意・警戒が必要となる。
大雨・雷・突風
沖縄地方では、雷を伴った非常に激しい雨が降っている所がある。沖縄地方では、台風本体や台風周辺の暖かく湿った空気が流れ込むため、大気の状態が非常に不安定となり、5日にかけて雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨が降り、大雨となる所がある見込み。 また、西日本から東日本では、6日にかけて雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨が降り、大雨となる所がありそうだ。西日本や沖縄地方では、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒し、また、落雷や竜巻などの激しい突風に注意が必要。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めたい。
