◆桐蔭学園5―0平塚学園
主力がそろわない苦しい状況で、「お前でいくぞ」と桐蔭学園・片桐健一監督(48)からチームを任されたのは、夏も正捕手として出場し、秋から主将となった米倉。
守りでは1年生右腕の熊ノ郷をリードし、攻撃では4番に座って、初回の先制2点二塁打を含む4安打3打点。まさにチームを支えた。
「メンバーがそろわずに試合前は不安だったが、他のメンバー、監督にも助けてもらって自分の役割を果たせた」と米倉。大きなジェスチャーと声で投手や守備陣に絶えず声をかけ、リーダーシップは絶大だった。
「監督たちができるだけ練習の環境もつくってくれたので、結果で返すことができて良かった」と米倉。片桐監督は「一歩間違えば出場も危うい状況。本当に苦しかった」と安堵(あんど)し、「彼の気持ちです」と新主将に感謝した。