粟島浦村長選挙・新人の脇川善行氏が初当選、16票差で現職破る 村政の刷新を選択・新潟

初当選し支援者らと万歳をする脇川善行氏(中央)=9月4日、粟島浦村内浦

 任期満了に伴う新潟県粟島浦村の村長選挙は4日、投票が行われ、即日開票の結果、元村職員で無所属新人の脇川善行氏(57)が、5選を目指した無所属現職の本保建男氏(68)を16票差で破り、初当選を果たした。

 投票率は92.36%で、選挙戦となった2006年の99.35%を6.99ポイント下回った。

 16年ぶりの選挙戦で、村民は村政の刷新を選んだ。

 脇川氏は村の財政の厳しさを強調し、行財政改革の必要性を訴え、本保氏の多選を批判。人口増に向けて結婚、出産、子育て支援の政策を掲げた。7人いる村議の過半数の支持を得て選挙運動を展開。支援者らが草の根で政策の浸透を図った。

 午後8時半ごろ、当選確実の一報を受けた脇川氏は自宅で支持者を前に「将来の粟島を思う皆さんの思いがつながった。村政に生かし、村長として汗をかいて一生懸命やりたい」とあいさつした。

 5選を狙った本保氏は積極的に島外から人を呼び込んだ4期16年の実績を強調。支持者を集めた集会などで政策を訴えたが届かなかった。

 ▽当日有権者数 288▽投票者数 266▽投票率 92.36%▽無効 10

◇粟島浦村長選開票結果(選管最終)

当 136 脇川 善行57 無新(1)

  120 本保 建男68 無現

※かっこ内の数字は当選回数

◎脇川善行氏 無職(村保健福祉課長、総務課長、産業振興課長)内浦。東洋大卒。

脇川善行氏

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