栃木県内、感染者累計20万人超え 新型コロナ、わずか50日間で倍増

県内の新型コロナウイルス感染者数(4日発表分)

 栃木県と宇都宮市は4日、新たに計1274人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。県内の累計感染者数は20万927人となった。2020年2月の県内初確認から2年7カ月で20万人を超え、県民の約10人に1人が感染した計算になる。2~4日、80歳以上の男女4人が死亡し、県内の死者は計444人となった。

 感染力の強いオミクロン株の流行で、7月に第7波に突入。8月には1日当たりの新規感染者数が初めて3千人を超えるなど急拡大した。累計感染者数は10万人に達した7月16日までは約2年5カ月だったが、同日からわずか50日間で20万人を超えた。

 県は8月5日、同月末までを期限とする「BA・5対策強化宣言」を発令し、高齢者や持病のある人に混雑した場所などへの外出自粛を要請。同30日には医療体制の逼迫(ひっぱく)を踏まえ、宣言の1カ月の延長を決定している。

 4日の新規感染者数は10歳未満~90歳以上の男女。40代以下が約7割を占め、最多の10歳未満が210人、30代が198人、40代が197人などと続く。

 死者4人のうち、2日に死亡した80歳以上女性は自宅療養中に体調が悪化し、医療機関へ搬送後に亡くなった。他の3人は医療機関に入院中だった。

 入院者302人、宿泊療養者361人、自宅療養者(療養先調整中含む)1万8147人、重症者3人。

 【4日の市町別感染者数】宇都宮市359人、小山市135人、栃木市93人、那須塩原市81人、佐野市63人、日光市60人、鹿沼市55人、足利市53人、下野市42人、真岡市40人、大田原市38人、上三川町37人、壬生町29人、さくら市25人、野木町24人、那須町19人、益子町18人、矢板市17人、高根沢町14人、那珂川町13人、那須烏山市、芳賀町各11人、茂木町9人、塩谷町6人、市貝町3人、県外19人。

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