琉球舞踊の至芸を堪能 横浜能楽堂で人間国宝ら共演

 沖縄の日本復帰50年を記念した横浜能楽堂の企画公演「男の組踊 女の舞踊」の2日目公演が4日、神奈川県の同堂で開かれた。重要無形文化財「琉球舞踊立方」人間国宝の宮城幸子さんと志田房子さんをはじめ、谷田嘉子さん、金城美枝子さんの独舞など舞踊9題を上演した。

 初日に続き、重文「組踊音楽歌三線」人間国宝の西江喜春さん、重文「組踊音楽歌太鼓」人間国宝の比嘉聰さんらが地謡を務めた。来場者は、沖縄を代表する実演家が共演して紡がれる、琉球芸能の美を堪能した。

 1部は次代を担う実演家を中心に、雑踊と創作舞踊を披露した。2部は「稲まづん(宮城)」、「諸屯(志田)」などが踊られた。

 千葉県から家族で観劇に訪れた木梨隆司さん(75)は「ゆっくりとした踊りで内面を表現する琉球舞踊の一面を楽しんだ。雑踊や創作舞踊などの明るい踊りをさらに見たい」と話した。

 公演は秋篠宮ご夫妻も観劇した。  (藤村謙吾、写真も)

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