ミクチャ配信2位のミス・アース・ジャパン・ファイナリスト小椋香菜子さんが描く夢

先ごろ開催された世界4大ミス・コンテストのひとつ「2022ミス・アース・ジャパン」でファイナリストとなり、ライブ配信アプリ「ミクチャ」とのコラボイベントでも2位に輝いたのは、滋賀県代表の小椋香菜子さん。医療法人の理事で発達障がい児の療育支援をしているという小椋さんにミスコンに初出場したきっかけを聞いた。

──自己紹介を

小椋香菜子さん(=以下、小椋さん) ミス・アース・ジャパン滋賀県代表の小椋と申します。現在住んでいるのは京都なのですが、滋賀県で生まれ育ちました。父が滋賀県で医療法人を経営しておりまして、理事として経営に携わっている形です。経営企画室というところで広報の仕事を主にやっております。それとは別に、発達障がい児の療育支援を大学時代からこれまで続けています。

──ミス・アース・ジャパンに応募されたきっかけは?

小椋さん 職場の方から「ミスコンに興味ないですか?」と聞かれて(笑)。それまでミスコンには縁も何もなかったので、自分で「ミス・アース」という大会を調べて、素晴らしい理念だと思って「ぜひやってみたいです」って、ご紹介いただいて参加させていただきました。

──全くコンテスト経験がなかったということですけれども出場してみて、どういう苦労がありましたか?

小椋さん 初心者の私にとっては、もうすべてが大変でした(笑)。 人とお話しするのは好きなのですけれど、大勢の皆さんの前でお話しするっていうのがすごい苦手で(汗)。ウォーキングも人様の前で決めを作ってみたいなことを自分がするなんて今まで想像もしてなかったので、恥ずかしさをぬぐいとるところから始めたので…とても大変でした。あとは…ボディーメイクですね。美味しいご飯を食べるのを我慢して…。

──趣味が筋トレということですがボディーメイクに関しては得意なのでは?

小椋さん 割と好きなのですけれど、太りやすい体質で(汗)、小学生の時は先生から指導のお手紙をもらうぐらい太っていたので(笑)。それでボディーメイクを日ごろから意識するのもあるんですけど、食べることが好きなのでやっぱり辛いですね(笑)。

──大会を経験されて何か気持ちで変わったことは?

小椋さん 一番は自信がつきました。意外と自分は、こんな根性あったんだという(笑)。まさか人の前で大きい声でスピーチをしたり水着でウォーキング出来るなんて思っていなかったもので(笑)。もう一つは、周りの方の大切さですね。今回ミクチャ配信審査でも私の配信に、友達がたくさん見に来てくれて、一緒に頑張ろう!と盛り上げてくれました。配信も初めてやったのですが、友達が私より配信について調べてくれて「こうしたらいいんちゃう?」って一緒に作り上げてくれたので、周りの人々の温かさを再確認しました。人に支えられて生きているなって。本当にいろいろな面で協力をしていただいたので その感謝を伝えたいです。

──スピーチの中で「心のバリアフリー化」という話をしていたのですが?

小椋さん 私の中で勝手にいろいろな意味をつけているのですけれども、ざっくり言うと、世界の人たちの偏見や差別とをなくしたい、心の隔たりなく手を取り合って支えていけるような世界づくりをしたいという思いです。私は医療法人で医療に携わらせていただいています。その中で介護施設も併設しているのですが、介護施設の方や病気の方、老人の方、障害者の方と、いろいろな方と関わりを持つのですけども、そういう方たちに対しての偏見をなくそうと掲げている、日本でも差別的なところがやっぱり見受けられるなって現場の私は思います。逆に医療・福祉・介護をもっとポジティブなイメージに持って行きたいなって思っています。介護職はとても大変ですが、ステキなお仕事です。しかし「3K職場」と言われてしまって…。現場で身近で見るとほんと素晴らしいお仕事で、一番の接客業だと思っています。素晴らしいお仕事なんだよっていうことを、もっと私が新しい形で発信していけたらと思っています。ミスコンに挑戦するのも医療とは全く真逆だと思うのですが、逆に医療業界の人もミスコンに出て結果を残して発信していけたら、業界のイメージも変わるのではないかなって考えました。

──その先に発達障がい児の療育支援活動がつながってきているのですか?

小椋さん 発達障がい児の療育支援を始めようと思ったきっかけは、私が小学校3年生の時に兄が事故にあってしまい、後天性てんかん症、高次脳機能障害を患いました。昨日まで健常者だった兄でも突然、障害を持つことに衝撃を受けました。子どものころは受け止めきれなかったのですけれど、この経験を生かして私にしか出来ないことがあるのでは?と思いこのお仕事を始めました。まずは、身近な人が障がいを理解する事、そして、そこから周りの方々の理解に繋げるお手伝いがしたいと今は思います。障がい者の方たちは、何々が出来ないではなくて、逆にほかの人たちよりも秀でていることもあるので、それを発信していけたらなと思っています。

──これから先もミスコンに出ていこうという考えは?

小椋さん 今のところは考えてないです(笑)。年齢も年齢なので。

──ミクチャのイベントなどで、配信に進出とか考えていませんか?

小椋さん いろいろな形での発信はしていきたいなと思っています。どんどんSNSを活用してこれからの時代やっていきたいと思っています。もともと、そういうのが苦手だったので今回で色々勉強させていただきましたので、感謝です!

──これからの夢は?

小椋さん 一番の目標は、父の経営する医療法人を受け継いで繁栄させていくことです。その結果として、心のバリアフリー化の架け橋になりたいです。私のような、何者でもなかった女性でも自由に羽ばたき、活躍できるロールモデルに私がなれるようになるのが夢です。

■小椋 香菜子(おぐら かなこ)
27歳 T170 / B88 / W60 / H88
趣味・特技/書道、筋トレ、料理、美容、お花、読書、心理学など
日本大会のファーストセッションで、差別や偏見を無くし、世界中の人々の心の壁を壊すこと、そして、心と心をつなぐ架け橋になることが使命だと語り、「心のバリアフリー化」を目指すと胸を張った。

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