宮崎市議会、タブレット端末導入 活動効率化に期待

宮崎市議会に導入されたタブレット端末で資料を閲覧する議員

 宮崎市議会(鈴木一成議長、39人)は、5日開会の9月定例会からタブレット端末を導入し、全議員に貸与している。膨大な紙資料が削減され、議案や予算書などをいつでも閲覧可能に。議会運営の効率化や災害時の対応強化につながると期待される。
 議員側の提案で2020年6月に導入を決め、議会活性化委員会で運用方法などを検討してきた。導入したのは大型タブレット端末「iPad(アイパッド)プロ」で、議員用と事務局用に計56台を確保。事業費は5年間のリース料と通信料込みで1293万円。
 1人当たり年間約7千ページにおよぶ議会、委員会資料などを専用アプリで閲覧でき、キーワード検索機能で必要な資料を短時間で探すことができる。事務局や議員間の情報共有にも活用し、迅速な災害対応などにつなげる。
 鈴木議長は「効率化が進めば、より踏み込んだ議論に時間を費やせる。議員の資質向上につなげられれば」と話している。
 当面は紙の資料も併用し、来年の3月定例会から本格運用する予定。

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