大型で強い台風11号は、火曜日明け方に対馬付近を通過し、日本海を進むと見られる。九州を中心に西日本では暴風・高波・大雨に厳重な警戒が必要だ。特に九州北部では線状降水帯が発生するおそれもある。
台風11号は、午後11時には大型で強い勢力で長崎県五島列島の西の海上を北上していると見られる。火曜日明け方に対馬に最接近した後、日本海を進み、夜には北海道の西の海上で温帯低気圧に変わる見込みだ。
暴風・高波・高潮
火曜日に予想される最大瞬間風速は、九州北部で一部の電柱などが倒壊するおそれのある60メートル、そのほか広い範囲で35メートルとなっているほか、水曜日には北海道で40メートルの暴風が吹くおそれがある。予想される波の高さは、九州北部で12メートル、そのほか広い範囲で5メートル以上となっている。また、台風の接近に伴い、高潮にも警戒が必要となる。
大雨
台風本体の活発な雨雲や、台風に流れ込む湿った空気の影響で、局地的な大雨が予想されている。
火曜日に予想される雨量は四国で300ミリ、九州で200ミリなどとなっている。特に九州北部では、引き続き線状降水帯が発生しやすい状況となっていて、さらに雨量が多くなるおそれがある。台風が日本海を進む水曜日も、近畿や東海を中心に引き続き大雨のおそれがあり、警戒が必要だ。
