ダイアナ元妃の「国民葬」 凛としたエリザベス女王 嘆き悲しむ大衆 「プリンセス・ダイアナ」本編映像

9月30日より劇場公開される、ダイアナ元皇太子妃のドキュメンタリー映画「プリンセス・ダイアナ」から、1997年9月6日に行われたダイアナ元妃の国民葬の様子を切り取った本編映像が公開された。

映像では、厳かな葬儀の様子、複雑な表情を浮かべる皇室の面々、そして悲しみにくれる大衆の姿が切り取られているく。特徴的なダイアナの首の傾きを思い起こさせるウィリアム王子が、悲しみをこらえながらも懸命に自我を保とうとする姿や、エリザベス女王が凛としたたたずまいを見せる一方で、大衆は素直に感情を表し、まるで自身の家族を亡くしたかのように嘆き悲しむ様子が切り取られている。

1997年8月31日に事故でこの世を去ったダイアナ元妃。ダイアナ元妃の葬儀は、議会の承認が必要で極めて対象が限られる「国葬」よりも対象が広く、女王の合意のみで営むことができる「国民葬」として執り行われた。その模様はイギリスのみならず世界中で報じられ、推定25億人が中継を見たと言われており、日本でも約2時間にわたって衛星生中継された。

「プリンセス・ダイアナ」は、没後25年となるダイアナ元皇太子妃について、当時のニュース番組やホームビデオなど、あらゆるアーカイブ映像をつなぎ合わせて描くドキュメンタリー映画。歴史に残る結婚式、子供が生まれた日、離婚にまつわるスキャンダル、エイズの子供を抱きあげる姿、そして亡くなった日と、1981年にチャールズ皇太子と婚約する数週間前から突然の死までを、16年間の映像を元に描き出す。監督は、アカデミー賞短編ドキュメンタリー賞にノミネートされた経験を持つ、ドキュメンタリー作家のエド・パーキンズが務めている。

また、当時葬儀の様子を報道した著名人から、ダイアナ元妃や本作についてのコメントが公開された。コメントは以下の通り。

【コメント】 ※敬称略/五十音順

■安藤優子(キャスター/ジャーナリスト)
世界中を虜にした美しい「おとぎ話」のお姫様は、確かに「最後まで仲良く暮らしましたとさ」のハッピーエンドは迎えられませんでしたが、自らの死の直前まで「自分らしくありたい」と闘った一人の不屈の女性であったことに、この映画で初めて気がつき、胸をうたれました。

■久米宏(フリーアナウンサー)
憂いを帯びた青い瞳 ちょっと上目遣いで・・・・
僕はずっとダイアナのファンでした 彼女が国王の妻になり やがて国王の母になるのを目撃したかった

■小宮悦子(キャスター・インタビュアー)
”25 年前、悲劇のニュースを伝え続けた私に、今ダイアナが見せてくれるもの。
それは、人々の遠慮のない視線の先で一歩も退くことなく、再生と自立への冒険に挑んだ一人の女性の物語。アーカイブのみで構成された映像の臨場感が圧倒的。”

■近藤サト(フリーアナウンサー)
ダイアナは間違いなく世界で最も輝く瞳を持つプリンセス。でもなぜどんなときも輝いていたの?その答えを映画は教えてくれました。それは暗く険しい人生を照らすただ一つの灯だったと。今も消えない瞳の輝きこそが真実。

■デーブ・スペクター(放送プロデューサー)
金魚鉢にいたダイアナ妃を長年覗いた私たち。
素敵な女性だったダイアナを懐かしく思う一方、公共されたプライベートを楽しむ私たちも学ぶ事があるか。
「プリンセス」を観た後も考えさせられる。

■平野早苗(フリーアナウンサー・リポーター)
何故事故は起きたのか?25 年前、パリの事故現場でリポートをしながらの私の問いは今も続いている。映像に残るダイアナさんの少し悲しげな、或いは虚ろな、或いは懸命な表情。私はその瞳といつしか対話していた。

(C)Justin Leighton _ Alamy Stock Photo

【作品情報】
プリンセス・ダイアナ
2022年9月30日(金)、TOHO シネマズ シャンテ、Bunkamura ル・シネマほか全国ロードショー
配給:STAR CHANNEL MOVIES

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