倉敷アイビースクエアで龍の仕事展2022が開催されています。インターンシップで頑張る学生も応援しよう

高梁川(たかはしがわ)は、古くから吉備のくにの文化や産業を生み出し、岡山県を支えてきた河川です。

「龍の仕事展」は、高梁川流域の産業展として2010年から毎年9月に、倉敷アイビースクエアのアイビー学館で開催されています。

2022年も9月3日(土)から11日(日)までの9日間の日程で、19の企業や団体が参加し開催中です

また「龍の仕事展」は、企業活動や販売されている商品に興味をもった大学生のインターンシップとしての側面を持った企業展でもあります。

早速足を運んでみました。

龍の仕事展2022とは

「龍の仕事展」は、倉敷を中心として活動するクリエイター有志で2009年に開催された「111人の龍の末裔展」から、県民文化祭、国民文化祭のイベントを経て、現在の形で開催されるようになりました。

高梁川流域の企業の商品の展示・販売のイベントに留まらず、近隣の大学生が地域の文化や歴史を学ぶことのできるインターンシップの場としても活用されています。

インターンシップに参加している学生は、開場前にそれぞれ担当しているブースの情報交換を行なっているそうです。

2022年の出展企業は、以下のとおりでした。

出展企業

  • カモ井加工紙株式会社
  • 有限会社平翠軒(森田酒造株式会社)
  • 大橋家住宅
  • 株式会社タケヤリ
  • 児島ジーンズストリート(ダニアジャパン・EDGE OF LINE・038 OMIYA・JEANZOO・kojima market place)
  • ワタナベ工業株式会社
  • ヨイキゲン株式会社
  • 有限会社まるみ麹本店
  • 日本貿易産業株式会社(人形の喜峰)
  • 新見企業(カツマル醤油醸造株式会社・有限会社寿司一)
  • 倉式(倉式・朧堂雑貨店・Glass Beads Makoto・青空シャンデリア)

会場に足を運んでみました

会場に着いて、まず足を運んだのは「児島ジーンズストリート」のブースです。

児島ジーンズストリートを担当している学生は、ベトナムから吉備国際大学に留学している2年生で、日本語や日本文化に触れるためにインターンシップに参加。

私は、彼女が担当しているDANIAのジンベイザメのサコッシュを購入しましたが、「商品のどのようなところがよかったか?何か、気になるところがないか」などを、細かく逆取材されてしまいました。

カモ井加工紙株式会社のブース

続いて、マスキングテープ「mt」で全国的に有名となっているカモ井加工紙のブースに行きました。

県内から訪れた親子3人が会場に用意された体験ブースで、同社の製品であるmtを使い、広い壁に花火を豪快に描く姿が。

ブース担当のインターンシップ生も、一緒に楽しんでいました。

人形の喜峰

高梁川の中流域にある高梁市には、雛人形の生産で日本でも有数の生産量を誇る「人形の喜峯」があります。

このブースにも、留学生の姿がちらほら。

インドネシアから留学している吉備国際大学の2年生は、日本特有の雛人形の文化に興味を持ち、同社のインターンシップを希望したとのこと。

「美しい布を身に着けた雛人形には、子どもの頃から興味があり、間近で商品に触れることができてとてもうれしい」

と話してくれ、自身も民族衣装である「バテック」を身につけていねいに案内をしてくれました。

株式会社タケヤリのブース

株式会社タケヤリブースでは、いろとりどりの帆布製品のトートバッグが数多く展示されていました。

担当していた岡山県立大学デザイン学部の3年生は、展示などブースのすべてをまかされ、とても責任を感じていると意気込んでいます。

この後も、観光客を中心に販売成績を伸ばしていたそうです。

おわりに

アイビースクエアのアイビー学館は、1889年(明治22年)から続く歴史ある建物です。

ここを会場とした「龍の仕事展」は2022年で13年目、インターンシップ生を受け入れ始めて9年目となる特色あるイベント

ここ数年は、コロナ禍の影響もあり、参加企業や県外や海外からの来場者も激減していますが、高梁川流域の企業が誇る魅力的な商品も数多く並んでいます。

「龍の仕事展」は、2022年9月11日(日)まで開催されています。足を運んで、ブースを見るだけでなく、いろいろな経験を積んでいる学生にもエールを送ってあげてください。

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