女子生徒に不適切行為、教諭2人懲戒処分 栃木県教委

栃木県教育委員会が入るビル

 生徒への不適切な言動があったとして、県教委は6日、県東の公立中学校に勤務する男性教諭(40)を停職3カ月、県北の県立高校勤務の男性教諭(43)を減給6カ月の懲戒処分にしたと発表した。

 中学校男性教諭は2021年8月~今年1月、顧問を務める部活動の複数の女子生徒に対して練習後、部室などで個別に肩や背中、足を触るマッサージをした。同月、生徒から相談を受けた複数の保護者から学校に連絡があり、発覚した。

 教諭は「スポーツマッサージで痛みや疲労をなんとかしてあげたいという思いだった。生徒を傷つけて申し訳ない」とわいせつ目的は否定しているが、県教委は不適切行為と判断。教諭は6日付で依願退職した。

 高校男性教諭は3~6月、勤務する高校の女子生徒とLINE(ライン)で私的なやりとりを数十件行い、性的表現を含む不適切な言葉を送信した。6月上旬、県教委に匿名の情報提供があり、学校の調査で発覚した。

 県教委の聴取に「悩み相談を受けるうちに私的なやりとりになった。周囲に与えた影響の大きさを反省している」と話したという。

 阿久澤真理(あくさわしんり)県教育長は「誠に遺憾。教職員一人一人の規範意識を高め、不祥事の撲滅と信頼の回復に努めていく」とコメントした。

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