「土石流の影響で土地の価値失った」“盛り土”現所有者が熱海市長を提訴「本当の被害原因を極めるため」

2021年7月に静岡県熱海市で起きた土石流災害をめぐり、避難指示を出さなかったなどとして盛り土の現在の土地所有者が熱海市長に対し、損害賠償を求める訴えを地裁沼津支部に起こしました。

提訴したのは、熱海市伊豆山地区で起きた土石流災害で被害を甚大させたとされる盛り土の現在の土地所有者です。

訴状によりますと、熱海市の斉藤栄市長は、前の土地所有者から盛り土をすることを計画した不十分な届け出を受理し、避難指示を発令する義務がある立場なのに出さず人的被害を発生させるなどし、その影響で原告が所有する土地の価値を失ったなどとして、10万円の損害賠償を求めています。

<現在の土地所有者代理人 河合弘之弁護士>

「(土石流災害の)本当の被害の原因を究めるためには、斉藤市長が当事者として参加していただく必要があると考えて、今回の訴訟を起こした」

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