<影島亜美キャスター>
事故があった川崎幼稚園の周辺には、牧之原市役所があり、比較的交通量なども多い場所です。
事故から一夜明け、住民などに取材を進めると通常、川崎幼稚園の園児を乗せるバスは市役所で働く職員用駐車場のそばの場所に止められていたということです。
普段は朝、園児を幼稚園に降ろして駐車場に戻すという流れのようですが、事故があった5日もこの場所に止めていた可能性が高いとみられます。
<井手春希キャスター>
市役所も近く、車通りもある場所でバスの中に取り残された園児に気付くことは難しいのでしょうか。
<影島キャスター>
通園バスを止めている場所ですが、歩道から見て少し高くなっています。5日、女の子が乗っていたバスは座っていたり、横たわっていたとすると、気づくことは難しいのではないのかという印象です。
事故を防ぐには、女の子がバスから降りたか、しっかりと確認ができたかがやはりポイントとなりそうです。
<瀬崎一耀キャスター>
バスの中に5時間置き去りにだったとみられる女の子。置き去りに気づくことはできなかったのでしょうか。
静岡県の子ども未来課によりますとガイドラインに沿った考えをすると、川崎幼稚園が園児の人数を確認するタイミングは少なくとも4回あったとみられています。
①まずは午前9時前に到着した通園バスの中の点検。こちらは今回行われていないことが明らかになっています。
②次は園児が教室に集まった朝の会です。この時点で改めて出欠を確認するはずだということです。
③さらに午前中にお遊戯などのために、部屋を移るときや外遊びに出るときも人数の確認は欠かせません。
④1日の予定の中でも確実に分かると思われるのが昼食の時間です。
欠席連絡がなければ、食事が1人分余るはずです。ここで気づける可能性が高かったのではないかと静岡県の担当者は話しています。