国体ビーチバレーの会場整備大詰め コートに鬼怒川の砂採用 足利【動画】

渡良瀬川沿いで準備が進むビーチバレーの特設コート=6日午前11時45分、足利市今福町、小型無人機から

 「いちご一会とちぎ国体」の会期前競技として10日に始まるビーチバレーボールの会場整備が、足利市今福町の競馬場跡地芝生広場で大詰めを迎えている。「海なし県」に造られたこだわりの砂のコートが、全国から集う選手たちの活躍を待つ。

 コートは4面あり、2面が2019年、残り2面が8月に完成した。現在、観客席や大会本部席など周辺の設営が進められている。

 同市によると、当初、国体の晴れ舞台に意気込んでオーストラリアの白い砂や、四国、新潟県の海砂を検討したが、輸送費や砂の価格面からかなわず、鬼怒川の下流の砂を採用した。

 きめの細かい砂を厳選し、2ミリ目でふるいにかけ、洗ってべたつきをなくした。さらに「質」を追求し、大会直前には耕運機でかき混ぜてクッション性を回復する。

 大会では少年の男女競技が行われる。同市教委市民スポーツ課の宇賀神健(うがじんたけし)さん(39)は「思い切り気持ちよくプレーし、青春の思い出をつくってほしい」と願う。

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