大潮の時期 10日(土)にかけて満潮の時間帯を中心に潮位高く 浸水や冠水に注意

 10日(土)の満月の前後は、大潮の時期にあたり、満潮の時間帯を中心に潮位が高くなる。関東、東海、北陸、西日本および沖縄・奄美の沿岸の一部では、海岸や河口付近の低い土地で、浸水や冠水のおそれがある。

(上)2014年8月12日午前8時頃 満潮時 那覇市 (下)2014年8月12日午後2時過ぎ 干潮時 那覇市 (撮影=崎濱綾子)

 夏から秋にかけては海水温が高い等の影響で、平常時の潮位が年間でも高い時期となる。さらに、台風11号の通過後の10日(土)の満月の前後は大潮の時期にあたるため、満潮の時間帯を中心に潮位が高くなる。また、平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震の影響により、東北から関東北部の太平洋沿岸では、現在も地震の前より地盤が低くなっている地域がある。

 このため、関東、東海、北陸、近畿、中国、四国、九州北部、九州南部、沖縄・奄美の沿岸の一部では、これから15日(木)にかけて、引き続き満潮の時間帯を中心に、海岸や河口付近の低い土地で、浸水や冠水のおそれがあるので注意が必要だ。なお、この期間中に台風や低気圧の通過等があった場合や、短時間に海面が昇降を繰り返す副振動の発生等があった場合は、さらに潮位が上昇する可能性がある。今後発表される高潮警報・注意報や潮位情報に十分留意して欲しい。

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