川崎市、インフル予防接種を無料化 65歳以上の市民ら対象

川崎市役所

 川崎市は10月1日から年末まで、65歳以上の市民らを対象にインフルエンザの予防接種を無料化する。海外では新型コロナウイルス感染症と同時流行し、医療機関の負担が増大しているケースもあることから予防接種を進める狙いがある。

 市によると、新型コロナ感染拡大以降は季節性インフルエンザは流行していないが、今年はオーストラリアで流行し、両疾患の見分けづらさによる混乱などもあって医療機関の負担が増えている。国内でも大阪府や沖縄県などで感染事例が報告され、市内でも今夏に感染者が出たという。

 市担当者は「重症化リスクが高い高齢者で不安がある場合は、医療機関の逼迫(ひっぱく)を防ぐためにも予防接種を受けてほしい」と呼びかけている。

 市内在住が条件。60歳~65歳未満でも、心臓や腎臓、呼吸器の機能障害(障害1級程度)や、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能障害(同)がある人らも対象となる。市内の医療機関約680カ所で受けられ、9月中旬から各医療機関で予約を受け付ける。

 市のホームページで医療機関を紹介している。問い合わせは、市予防接種コールセンター電話044(200)0144。

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