南海トラフで想定される震度6強の地震や火災の煙を体験 「1キロ防災」で地域防災を考える 岡山【こつこつ防災】

防災の話題をお伝えする「こつこつ防災」です。岡山市の公園で地域防災を考えるイベントが行われました。

岡山市北区の下石井公園で開かれた「1キロ防災2022」。地域の課題解決などに取り組んでいるトーコルが企画したもので、災害の疑似体験や救命体験、さらに企業のワークショップや防災グッズの展示が行われました。

災害を疑似体験できるコーナーでは子どもたちが災害の怖さを学びました。南海トラフで想定される震度6強の地震を体験した子どもたちは――。

(体験した小学生は―)
「怖かったよ、めっちゃ揺れたところ」
「ほんとうに窓ガラスが割れる感じだった」
「モノが壊れたりするから危ないなと思いました、改めて地震て怖いなと思いました」

(トーコル/山下リール 代表理事)
「何か大きな災害が起こった時って、町内の枠を超えて協力し合わないといけなくなると思うので、新しい防災コミュニティっていうのを作りたいなと思って企画しています」

こちらは、火災で発生した煙の恐怖と避難の難しさを体験できるテントです。中に入ると煙が視界を遮ります。

(体験した人は―)
「うろうろしていた。中で、前が見えない、煙で見えない」

また、AED(自動体外式除細動器)を使った心肺蘇生訓練に参加した女性は――。

(体験した人は―)
「やっといてよかったなと、なんか自信がつきます、勉強になります」

「1キロ防災」は、もしも災害が起きた場合、下石井公園を中心に半径500メートル以内に住む人たちが協力し合い安全を確保しようというものです。

(トーコル/山下リール 代表理事)
「中心部がですね、小学校が統廃合でなくなってしまって避難所がない場所なんですね。ただ、下石井公園というのが街の中心部にあるので、ここがひとつの避難場所になるかなというふうに考えておりまして、ここを中心に1キロ範囲の方たちが、みんなで防災ができるようなそういう活動を始めました」

ワークショップでは子どもたちも楽しく学びました。ブルーシートの製造を行う企業のブースでは――。

(萩原工業/山部結以さん)
「災害復興の役目を終えたブルーシートで、缶バッジとかコサージュを作っていただいて、西日本豪の記憶を風化させないっていうか、そういうところを教えてあげられたらなと思っています」

また、災害対策や日常生活での備えなど、地元企業が情報を提案する防災見本市も開かれました。

(トーコル/山下リール 代表理事)
「参加して下さった方が、既存の枠を少しだけ超えてつながる防災コミュニティを育むような、そういう意識を少しでも持って下さって、次につながるとうれしいなと思います」

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