三浦・旧福祉会館の宿泊施設化 国の補助制度が不採択に 城山地区の先行利用厳しく

高台に建つ旧三浦市福祉会館=同市城山町

 三浦市城山町の旧市福祉会館を宿泊施設にリノベーションする計画が、観光庁の高付加価値化事業に採択されなかったことが7日、分かった。同事業の補助金を前提に城山地区の先行利用を図る予定だったが、厳しい状況になった。

 旧三崎中学校跡地や三浦市役所がある城山地区(約3.1ヘクタール)の利活用を図るため、市は1月、安田造船所(東京都)のグループ会社と基本協定契約を結び、事業化への協議を進めている。

 旧市福祉会館の宿泊施設化は、本契約前に先行実施することで城山地区のブランド力を高める狙いがあった。市によると、7月に観光庁の「地域一帯となった観光地の再生・観光サービスの高付加価値化事業」に応募した。採択されれば、事業費の2分の1に当たる補助金が受けられる予定だった。

 しかし、今月2日に「不採択」との通知が届いた。

© 株式会社神奈川新聞社