8月29日、静岡県富士市でニホンザル捕獲用の麻酔銃を誤って発射し、女性に矢が当たる事故がありました。富士市の小長井義正市長は9月7日、改めて謝罪し、安全に捕獲するための対応について説明しました。
<小長井義正 富士市長>
「1日も早い回復、日常生活に戻ることをお祈りして、まずはお詫び申し上げたい。申し訳なく思っている」
7日の定例会見で富士市の小長井義正市長は、8月29日に発生したサル捕獲用の麻酔銃の誤発射について改めて謝罪しました。
委託業者が誤って発射した麻酔銃の矢が当たり、一時意識を失った女性は完全な回復に至っておらず、現在も病院に通っています。
富士市は、事故報告書を静岡県に提出したあと、麻酔銃による捕獲作業を再開する予定です。その際は今回事故を起こした業者とは別の業者に委託する方針です。
また、業者は必ず2人以上で作業に従事するほか、市の職員も増員するなど安全管理体制を強化します。事故のあった地域では、毎日のようにサルの目撃情報が寄せられています。
市は、サルが捕獲されるまで近くの小学校の登下校時に通学路のパトロールを続けるということです。