イートン、持続可能な商用車技術をIAAトランスポーテーション展示会で紹介予定

米ミシガン州ゲールズバーグ--(BUSINESS WIRE)--パワー・マネジメント企業のイートンは、ドイツのハノーバーで9月20日~25日に開催されるIAAトランスポーテーション展示会で、当社の車両グループの商用車向け内燃機関ソリューションの革新的ポートフォリオを展示します。

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イートンの車両グループでグローバル製品担当シニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネジャーを務めるトレイシー・メルビルは、次のように述べています。「電動化への移行は進んでいますが、OEMは引き続き内燃機関の燃料排出量と消費量の改善を追求しています。実際、KGPパワートレイン・インテリジェンスによると、今後10年間でディーゼルエンジンを搭載した商用車の生産台数は3000万台を超えると言われています。」

可変バルブ駆動技術は柔軟性があり、排出ガスも削減可能

イートンの可変バルブ駆動(VVA)ソリューションは柔軟で、どのようなバルブトレイン・アーキテクチャーにも適応でき、OEM顧客が二酸化炭素(CO2)と窒素酸化物(NOx)の排出を大幅に減らし、燃料消費を低減できる1つまたは複数の機能を実装できるようにします。

気筒休止は、軽負荷時に6気筒すべてを作動させず、2、3気筒だけを作動させて選択触媒還元(SCR)を最適な温度に保ちます。このため、低速・低負荷時やトラックのニュートラル・コースティング時(この2つの条件下では後処理装置が急速に冷却されます)にも、機能しているシリンダーから高い温度の排気が出てきます。同時に、気筒休止は燃料消費も低下させます。

吸気バルブを遅く閉じることで、エンジンの熱効率が向上し、高圧縮比化が可能になり、これによって、CO2排出量の削減と排ガス温度の上昇が実現し、後処理のパフォーマンスに貢献します。

競合製品よりも制御しやすいTVS EGRポンプ

イートンの容積式TVS排気ガス再循環(EGR)ポンプは、高効率ターボを使用してエンジンのポンピング損失を減らし、燃費の向上を可能にします。TVS® EGRポンプは48ボルトの電気モーターによって駆動され、エンジン速度から完全に独立して、ポンプレスEGRシステムよりもかなり制御しやすくなっています。

コンパクトで小型エンジンに組み込める減圧式エンジンブレーキ

イートンの減圧エンジンブレーキ技術は、全エンジン動作範囲でブレーキ力を強化し、小型のエンジンに簡単に統合できるようにコンパクトになっています。

イートンの減圧エンジンブレーキは、顧客の要求に応じて駆動モードとエンジンブレーキモードを迅速に切り替える機構を備えたバルブトレイン・システムで、標準アセンブリーに統合できます。

要求の厳しいエンジン用途で動作するイートンのバルブ

イートンは、モノメタルとバイメタル、ソリッドと中空ナトリウム冷却、シートフェースとコーティングなど、さまざまなバルブのポートフォリオを提供し、すべての車両アプリケーションに適したソリューションを提供します。イートンは、水素内燃機関(ICE)を含む将来の商用車向けに新しいバルブ技術を開発しています。従来のディーゼルエンジン搭載の商用車用エンジンとは異なり、水素ICEパワートレインは、エンジンの校正によっては非常に高い温度で乾式燃焼を行うことが可能です。

イートンは、100年近くにわたるバルブ製造の経験を生かし、水素アプリケーションと次世代ディーゼルエンジンを支援します。可能なソリューションの1つに、内部冷却を可能にするナトリウム充填中空バルブがあります。イートンのポートフォリオで利用可能な複数のグレードの中から、適切な材料とコーティングを選択することによって、摩耗保護が確保されます。

イートンとテネコが排出量削減のための排気熱管理システムを提供

イートンとテネコは、イートンの車両グループとテネコのクリーンエア事業との間の共同開発契約を開始しました。これは、商用トラック・メーカーによる今後の排出ガス規制への対応を可能にする統合的な排気熱管理システムを製造するためのものです。

統合された排気熱管理システムは、車両の後処理システムに直接熱を供給します。これは、有害な排気ガスを削減する上で必要不可欠なことです。イートンの電気駆動TVSブロワーは、システムが最適な後処理温度を維持できるように、空気の流れを精密に制御します。

48ボルトの電気触媒ヒーターコントローラーにより後処理を精密に制御

イートンは、空冷式電気触媒ヒーターコントローラーを、当社の幅広い48ボルト電気システム・ポートフォリオの一部として提供しています。コントローラーには、メーカーが次世代商用車に48ボルト・アーキテクチャーを統合することを可能にするいくつかの技術が含まれています。コントローラーは、後処理ヒーターに供給される電力を管理し、後処理システムからコマンドを受信し、システム電圧制御を維持するためのソフトスタートとソフトストップの機能を提供するように設計されています。

二重電圧電気システム向け48ボルトDC-DCコンバーター

イートンは、48ボルト・システム・アーキテクチャー向けのDC-DCコンバーターを開発しています。これは、将来のパワートレインが新しい排ガス規制を順守し、CO2削減や自律走行システムのために、より高いレベルの電力を提供できるようにするものです。競合製品とは異なり、イートンのDC-DCコンバーターは85度までの周囲温度で動作可能で、97%の設計効率を誇ります。

48ボルト・システムの電力貯蔵のためのスーパーキャパシター

イートンは現在、48ボルト商用車システムを含む商用車アプリケーションで使用できるスーパーキャパシターのポートフォリオを持っています。また、イートンはこれらの製品のパワーとエネルギー貯蔵能力のレベルをさらに向上させるべく、先進的な技術を開発しています。

スーパーキャパシターは、リチウムイオン電池よりも高速な急速充電・放電が可能です。サイズと重量はリチウムイオンパックと同等ですが、スーパーキャパシターは相対的に、高レベルのエネルギーを保持せず、液体冷却システムを必要とせず、サイクル寿命も長くなっています。

イートンは、あらゆる場所の人々の生活の質を向上させ、環境を保護することに専心するインテリジェント・パワー・マネジメント企業です。イートンを導いているのは、適切にビジネスを行い、持続可能な事業運営に当たり、お客さまが今日および将来もずっとパワーを管理できるよう支えるとの約束です。電化およびデジタル化という世界的な成長トレンドを生かしながら、イートンは社会全体の再生可能エネルギーへの移行を加速させ、世界で最も喫緊のパワー・マネジメントの課題の解決を支援し、当社のステークホルダーと社会全体にとって最善のことを行っています。

イートンは1911年に設立され、1世紀近くにわたってNYSEに上場しています。2021年には196億ドルの売上高を計上し、170カ国以上のお客さまにサービスを提供しています。詳細情報については、www.eaton.comをご覧ください。ツイッターとリンクトインで当社をフォローしてください。

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