私服で通学!初の「カジュアルウイーク」に生徒は… 東京・国立市の中学校

東京・国立市にある市立中学校で、私服による通学が期間限定で行われています。学校での服装に関する今年からの新たな試みに、生徒たちの反応はどんなものだったのでしょうか。

国立市立国立第三中学校で、生徒が私服で登校できる「カジュアルウイーク」が期間限定で始まりました。初めて行われたこの取り組みについて、生徒からは「(カジュアルウイークだと)涼しいところがいい。制服だと暑いので」「普段と違って、学校でみんなの私服が見られるところがいい」「なんか新鮮。普段は制服なのに、私服を着ていると面白い」「こういう経験があまりないので、経験できてよかった」などといった声も聞かれました。

私服の条件は「露出が多過ぎないこと」「着丈は制服や体操服を基準とする」などルールが定められています。このルールも生徒会が中心となり、自分たちで決めました。生徒会会長の沼田夏輝さんは「(普段は)ジャージーと制服しか選べないので、私服という第三の手段ができて、選べる服の幅も広がってうれしいという声が多くある。ルール決めとか結構大変なことが多かったので、やりがいをすごく感じている」と語りました。

学校によりますと、およそ6割の生徒が私服で通学しているということです。一方、この期間中も制服で登校している生徒もいました。その理由を聞いてみると「あまり私服のセンスに自信がないのと、私服を考える時間がもったいない。制服や体育着を着てぱぱっと行く方が楽かなと思っている」という答えが返ってきました。そして「いろいろな人がいていいと思うが、お互いそれを尊重し合えたらいいなと思っている」と語ってくれました。

私服が及ぼす教育への影響について、学校側は「期待感とかこれを着ていこうというわくわくする気持ちを少しでも味わうことで、教育効果も高まるのではないかと思っている」(山口茂校長)と話しています。学校ではカジュアルウイーク終了後、生徒や保護者から話を聞き、反応がよければ来年度も継続する予定だということです。

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