“海のお花畑” 色鮮やかなキサンゴ 佐世保・海きららで展示

満開の花のように見えるキサンゴの仲間=佐世保市、海きらら

 長崎県佐世保市鹿子前町の九十九島水族館(海きらら)は、「海のお花畑」をテーマに、鮮やかなオレンジ色やピンク色のキサンゴの仲間を「九十九島との出会い水槽」に展示して来館者を楽しませている。11月30日まで。
 同水槽は、スタッフが持ち回りで担当し、各人が思う九十九島を表現。半年に1回入れ替えている。今回はクラゲ・魚類課の両角(もろずみ)裕希さん(27)が、九十九島の海に潜らないと見ることができない光景を届けようと企画した。
 花のように見えるのはキサンゴの仲間で、硬い骨格を持ったサンゴの一種。水流があるような場所の岩に生息し、流れてくるプランクトンを薄い黄色の触手で捕まえて食べる。
 生き物調査で九十九島の海に潜った際に、両角さんは「お花畑みたいだ」と感動したそうで、「触手をしまった時と出した時と姿が全く違うので、両方を見て楽しんでもらえたら」と話している。


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