AJA、4社とサードパーティーパートナーシップを締結。ColorBoxに機能を統合、正確なカラー変換実現

AJA Video Systems社は、ColorBoxのリリースに伴い、Assimilate社、CyanView社、Pomfort社、SKAARHOJ社とのサードパーティー統合パートナーシップを発表した。ColorBoxは、これまでにないインラインのアルゴリズムによる色変換と、LUT(ルックアップテーブル)処理機能により、ライブイベントや撮影現場、ポストプロダクションなどの制作現場に、正確かつ詳細な色空間の変換機能を提供するとしている。

堅牢なAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェイス)を備えたColorBoxは、Assimilate社およびPomfort社が提供する、撮影現場でのルック管理向けサードパーティー製品とシームレスに統合する。また、SKAARHOJ社およびCyanView社が提供する操作性の高いハードウェアベースのコントロールサーフェス製品とも互換する。

ColorBoxのコントロールを統合するディベロッパーツールは、

AJAの製品サポートページ

からダウンロード可能。

Assimilate社とAJA社の連携により、ColorBox でAssimilate 社のライブグレーディングソリューション「Live Looks」と、ビデオアシストソフトウェア「Live Assist」に対応する。

AJA社社長Nick Rashby氏と、Assimilate社のStrategic Workflow EngineerチーフMazze Aderhold氏は、それぞれ次のようにコメントしている。 Rashby氏:ColorBox の開発には、非常に高度なエンジニアリング技術が投入されています。これほど堅牢な画像処理機能を備えたデバイスをお届けでき誇らしく思います。特に、次世代のプロダクションワークフローを支え、業界をリードするパートナー企業との連携を発表でき、大変嬉しく思っています。

Aderhold氏:AJA ColorBoxは、まったく新しいレベルのLUTボックスです。かつてない洗練されたカラーパイプラインを実現します。ColorBoxを使用すると、複数のLUTとカラーマトリックスを組み合わせられ、操作しやすい直観的なウェブUIで目的のルックを得られます。ColorBoxのLive LooksおよびLive Assistへの対応により、撮影現場へさらに発展したルック管理ワークフローを提供でき嬉しく思っています。

Pomfort社のLivegrade StudioおよびLivegrade Proは、要求の厳しい映画制作に対応した、非常に包括的なデジタルカラーイメージングアプリケーションだ。映画の撮影現場で、技術面のモニタリングとクリエイティブなビジュアル、すべての要素を集約して管理可能。Livegrade StudioおよびProソフトウェアソリューションは、撮影現場などでのルック管理だけでなく、さまざまなカメラワークフローやセットアップに対応する。

Pomfort社の製品部門責任者、Patrick Renner氏は次のようにコメントしている。

Renner氏:AJA社のColorBoxにより、AJA Color PipelineモードでのDynamic LUTのサポート、ColorBoxのSDIおよびHDMI出力の利用が可能になりました。処理パイプラインにLivegradeを組み込むとリアルタイムに調整できるので、映像の品質を大きく向上させ、ワークフローも高速化できます。 CyanView社のRCPは、さまざまなデバイスと統合されており、一般的な放送ワークフローと同様のシームレスなハードウェアインターフェイスを実現する。ColorBoxとの統合により、AJA Color Pipelineモード、BBC HLG LUTおよびNBCU LUTパイプラインでのカラーコレクターおよびProc Amp(プロセッシングアンプ)を含む各種機能も、簡単に調整可能になる。

CyanView 社のCEO兼創設者、David Bourgeois氏は、次のようにコメントしている。

Bourgeois氏:ライブイベントの制作時は、ライブ後の処理/調整と併せて、カメラのシェーディング補正を頻繁に行います。AJA ColorBoxは柔軟な処理ソリューションを提供するハードウェア製品で、複数のカメラタイプやブランドが実装されたノードでの正確なマッピングが可能です。

また、ライブやポストプロダクションのHDR/SDRワークフローで、これまでにない色の忠実度を実現します。CyanView RCPの直感的なコントロールパネルボタンに、ColorBox の色精度が組み合わせれば、カメラ内で行う場合と同じように、効率的かつ簡単に後処理での調整に対応できます。

AJA ColorBoxとSKAARHOJ社のRCP Pro、RCPv2(全タイプ)、Rack Control Duo、Rack Control Uno(1U)、Inline 10、Inline 22、PTZ Fly/Pro/Extreme、MKA1、MKA2といったRCP放送向けコントローラーとの統合により、ColorBox を最大限に活かしたワークフローを実現できる。一般的なカメラ制御がシームレスに行え、また、ラックに取り付けた単一のコントロールパネルから複数のColorBoxデバイスをまとめて制御可能。

SKAARHOJ社のCEO兼創設者、かつチーフデザイナーであるKasper Skårhøj氏は以下のようにコメントしている。

Skårhøj氏:SKAARHOJ社は当社のRCP放送向けコントローラーおよびBlue Pillプラットフォームと、AJA ColorBoxとの統合を大変嬉しく思っています。これらのソリューションの組み合わせにより、自動的に最大限のパフォーマンスを発揮できるようになり、カラーコントロールの可能性を無限に広げられます。

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