スタジオに並んでいるのは買ってきたばかりの新鮮な野菜です。こうした野菜が値上がりしているということで取材してきました。特に高騰しているというダイコン、その理由は?
【写真を見る】日々の生活を直撃 ダイコンが高騰… そのワケは? 広島
広島市内にある青果店です。色とりどりの野菜が並んでいます。
店頭での価格を見てみると…。
中根 夕希 キャスター
「ありました、立派なダイコン。例年だと1本190円ほどですが、きょう(8日)は390円。やはり値上がりしていますね」
こうした野菜の値上がり。特にダイコンが高騰していると聞いて、どう受け止めているのか、広島市中区にある飲食店を訪ねました。
中根キャスター
「ダイコン料理が名物だというこちらのお店、いったい、どんな影響があるんでしょうか」
― この名物のポルチーニ大根、どんな料理ですか?
巴里食堂 袋町店 石塚 裕太 店長
「ソースがポルチーニソース。ダイコンをやわらかく炊いて、ダイコンの水分と濃いソースが合う最高の逸品です」
中根キャスター
「やわらかい。いただきます。これは名物だ。ポルチーニの風味がすごくよくて、ダイコンの甘味、すごくマッチして、めちゃくちゃおいしい。これだけの料理を作るにはダイコンも選んでいる?」
石塚店長
「そうですね。ダイコンはある程度、太くないと、(料理で)小さくなるので、それだけのダイコンじゃないといけない」
― ダイコンは具体的にどれくらいの値上がり?
石塚店長
「大まかにいうと倍。原価率をダイコンが圧迫しています。前はソースにお金をかけていましたが、今はダイコンのことを考えながら提供しないといけないので苦しいですけど、すべてのお客さんに食べてもらいたいので値段は上げていない」
野菜の値上がりは、街の人の日々の生活にも大きな打撃となっているようです。
街の人たち
「野菜や卵といった、ふだん買うものが高い。仕方なく買っています」
「安いスーパーに行くようにしています」
「価格が2倍になると皮も全部、使おうと思う。ニンジンも葉っぱがついたものを買って、葉っぱを使うなど工夫するしかない」
こうした高騰の理由…。実は、「産地の天候不順」だといいます。
広島市中央卸売市場によりますと、ダイコンの価格が去年の2倍になっているのは、作付けが減っているところに北海道で長雨が続いたためで、価格の高騰は今月いっぱい続くと見込んでいます。
また、ニンジンの価格も去年の2倍となっています。北海道や青森の天候不順や長雨が理由です。入荷量が少ないため、今月いっぱいは高値が見込まれるということです。
広島中央卸売市場によりますと、同じく産地の天候不順でこれからは白菜や白ネギの価格も高騰する可能性があるとのことです。