米メルクのコロナ治療薬、16日から一般流通 引き続き公費負担で無料

 米製薬大手メルクの日本法人「MSD」は8日、すでに薬事承認され軽・中等症者向けに投与されている新型コロナウイルス感染症の治療薬(飲み薬)「ラゲブリオ」の一般流通を始めると発表した。これまでは国が買い上げたものを必要に応じて配布するやり方だったが、通常の処方薬の流通網に乗せる。治療機会が増えることが期待される。

安定供給に見通し

 同社によると、「ラゲブリオ」の一般流通開始は16日から。薬の生産体制が整い、安定供給できる見通しが立ったという。医師の処方せんが必要な処方薬であることは変わりなく、他の処方薬同様、診察を受け調剤薬局で受け取る。

 なお1カプセルの薬価は約2357円、18歳以上は1日8カプセルの服用となるので1日あたり約18800円以上となるが、引き続き公費負担の対象で、支払いは生じない。

© 合同会社ソシオタンク