富士通ゼネラルのエアコン「ノクリア」未来技術遺産に登録 フィルター清掃が評価 電動自転車、フロッピーに並び

富士通ゼネラル

 富士通ゼネラル(川崎市高津区)が2003年に発売したエアコン「ノクリア」が、国立科学博物館が認定する22年度の「重要科学技術史資料(未来技術遺産)」に登録された。

 評価されたのは、世界で初めて搭載した、自動でエアコンフィルターを清掃する機能。一定時間の運転終了後、フィルターが自動で上下することで付着したホコリを除去する。

 従来、エアコンの性能を維持するためには2週間に1回程度、フィルター清掃を行わなければならなかった。ノクリアは、日常的に自動でフィルター清掃を行うことで、年に1回程度ダストボックス内のホコリを除去するだけで手入れが完了するという。

 未来技術遺産は、人々の暮らしや文化に影響を与えた科学技術を未来に引き継ぐことを目的に、同博物館が08年から毎年登録を行っている。本年度は同社のほか、ヤマハ発動機(静岡県)の電動アシスト自転車や、ソニー(東京都)の3.5インチフロッピーディスクなどが登録された。

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