JR福井駅東口に巨大トリケラトプスのモニュメント…まさに恐竜王国!? 歩行者道路や高架下にも仕掛け

トリケラトプスのモニュメントが設置されるJR福井駅東口駅前広場のイメージパース(福井県福井市提供)

 福井県福井市は9月8日、北陸新幹線県内開業に向けJR福井駅東口周辺で計画している恐竜空間整備の概要を明らかにした。駅前広場には、ランドマークとなるトリケラトプスの大型モニュメントを設置。東西を結ぶ通路や歩行者専用道路は、それぞれ「陸」「海」「空」のコンセプトを定め、モニュメント設置や照明、ペイントなどを通して「恐竜王国ふくい」を広く発信する仕掛け作りを進める。

 同日開かれた福井市議会建設委員会で理事者が説明した。

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 現在仮設駐輪場となっている東口駅前広場に整備する大型モニュメントは、岩をイメージした土台に可動式の実物大トリケラトプスを配置。高さは合わせて8メートルほどにもなる計画で、恐竜のまちを象徴するインパクトを持たせる。横には隣で記念撮影ができるような小型の子どものトリケラトプスも置き、家族の絆も表現する。

 現在整備している観光交流センターとえちぜん鉄道福井駅舎を結ぶ屋根付き通路部分は「陸」をイメージ。観光客らが触れられる小型モニュメントを配置する。同駅舎東側の歩行者専用道路は「空」、西口へつながる高架下通路は「海」をそれぞれコンセプトとし、照明やペイントなどで写真映えのする空間整備を計画し、今後詳細を協議する。

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 これらの整備は2022、23年度で実施する「おいでよ!福井駅恐竜プロジェクト」で、事業費は2億5740万円。関連議案を提出している9月市議会での議決後、企画・設計に入り、23年10月下旬から現場設置、24年2月下旬の整備完了を予定している。

 東口周辺ではこのほか、新幹線ホームと同じ高さになる観光交流センター屋上に、大型草食恐竜など複数のモニュメントが設置される予定。

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