印中、一部の係争地から撤退 首脳会談へ雪解け演出か

 【ニューデリー共同】インド政府は8日、北部ラダック地方と中国チベット自治区の境界にあるインドと中国の係争地の一部で両国軍が撤退を始めたと発表した。インドメディアは印中首脳が15、16日にウズベキスタンで開かれる上海協力機構(SCO)首脳会議に合わせて会談しそうだと報じており、実現に向けて緊張緩和を狙った可能性もある。

 インドのモディ首相と中国の習近平国家主席の会談が実施すれば、2020年に両軍が衝突して死者が出て以降、初めてとなる。

 ただ係争地を巡る未解決の問題はほかにも残っており、依然として両軍のにらみ合いは継続中だ。

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