新国王チャールズ3世が即位 今後の流れは?

エリザベス女王の崩御を受け、長男であるチャールズ皇太子(73)がチャールズ3世としてイギリス国王に即位した。8日にエリザベス女王が96歳で息を引き取って間もなく、法に基づいてその手続きが開始されており、リズ・トラス首相も国民に向けてテレビで声明を出す前に面会することになる。

セント・ポール大聖堂で行われる葬儀についても準備が進められており、トラス首相をはじめとした閣僚が出席する見込みだ。

そして9日には、チャールズ国王の正式な即位に向けて話し合いが行われる一方、国会はお悔やみの言葉について合意するために集まり、国王が首相と閣僚との話し合いの場に参加する。3日目には国王が国会議事堂でお悔やみの言葉を受け、その後スコットランド国会を皮切りに北アイルランド、ウェールズとイギリス各地を回る見込みだ。

チャールズ国王の戴冠式については、以前から2000人以内の招待客で小規模に執り行う予定であることが発表されており、即位してからおよそ1年4か月後の1953年6月に行われたエリザベス女王の戴冠式に比べ、「短時間で経費も少なく、様々なコミュニティや信仰を代表するような」式典を目指す意向だとしている。

一方、女王の棺は一度バッキンガム宮殿へと運ばれた後、ウェストミンスター宮殿へと場所を移し、3日間にわたり公開安置される。

国葬は死亡日から10日後にウェストミンスター寺院で行われ、当日の正午には2分間の黙とうが予定されているほか、ロンドンとウィンザーで葬列が行われることになり、ウィンザー城にある聖ジョージ礼拝堂での埋葬式を経て、敷地内にあるジョージ6世記念チャペルに埋葬される予定だ。

崩御されたエリザベス女王は25歳で女王に即位。ミドルネームも含めた名前がエリザベス・アレクサンドラ・メアリーであることから、秘書官から即位する王名を尋ねられた際には「もちろんエリザベスです」と答えたという。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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