【やまぐち深発見紀行】 No.247「大歳・50年目を迎えた矢原河川公園」

▲現在の矢原河川公園

 椹野川中流の河川敷にある「矢原河川公園」。緑の広がるこの公園は、今からちょうど50年前に整備された。

 「矢原河川公園」は、1972年3月に石津河原の河川敷を利用して建造された。当時の「河川法」によると、河川敷の占用利用には一切の樹木を伐採しなければならなかったという。しかし、同河川敷は〝野鳥の宝庫〞でもあり、地域住民らは「美しい自然を残したい」と、建造者の県に要望。現在のような約30種の樹木が茂る、ヨーロッパさながらの公園となった。

 この場所では、幕末に軍事演習も行われた。1864年3月、歩兵・騎兵・砲兵の3兵隊が組まれ、藩主毛利敬親と元徳父子、三条実美らも視察したと言われている。

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